こんにちは、Dancing Shigekoです!
感染者の増加が止まりません。こんな時は自宅でおとなしくしているのが良さそうです。
さて、今回はニコラス・ケイジ主演映画『バンコック・デンジャラス』を紹介します!
[基本情報]
監督:オキサイド・パン / ダニー・パン
脚本:オキサイド・パン / ダニー・パン / ジェイソン・リッチマン
製作:ノーマン・ゴライトリー / グレアム・キング / ウィリアム・シェラック / ジェイソン・シューマン
配給:ライオンズゲート
製作年:2008年
上映時間:100分
[登場人物]
ジョー:ニコラス・ケイジ
一流の殺し屋。バンコクでの仕事4件で足を洗おうと考えている。
今回のニコラス・ケイジは長髪。他の作品でよく見かける叫ぶ場面はなく、終始影に潜む存在を表現していたように感じる。
コン:シャクリット・ヤムナーム
バンコクでジョーに雇われる。運び屋の仕事っぷりが認められて、ジョーの弟子になる。
悪のようで、善人のような気配がある俳優だった。
フォン:チャーリー・ヤン
薬局で働く女性。怪我をしたジョーに薬を勧める。話すことができず、手振りでジョーに薬の飲み方を伝える。
[内容]
殺し屋のジョー。バンコクで4件の殺しの仕事を最後に足を洗おうと思っていた。
バンコクに渡り、街中でコンを運び屋として雇って、仕事に取り掛かる。無難に仕事をこなしていたが、暗殺現場から立ち去る時に怪我を負って、薬局に立ち寄る。そこでフォンに一目惚れする。
仕事を一つずつこなしつつ、フォンとデートをするようになったジョー。ところが、暴漢がジョーの財布を盗ろうとした時に、逆に撃退。その様子にフォンは驚き、そして逃げて行ってしまう。
ジョーは再び仕事に専念しようとしていたが最後の標的が大統領だった。コンが大統領のことを、ジョーと同じ善人だと言っていたこと、みんなが大統領に熱烈な拍手を送っていること、逃げて行ってしまったフォンのことを思い出して、躊躇してしまう。その間に警察に見つかって追われる身になってしまった。
その場を逃げ切ったジョーは、依頼主が自分の命を狙ったことを知り、始末しに行くのだった。
[感想]
殺し屋が仕事を辞める時の難しさを描いた作品。
・4つのルールが崩れる時が潮時
ジョーは殺し屋として生きていく上で、4つのルールを化している。
質問するな
カタギの人間と関わるな
跡を残すな
引き際を知れ
しかし、薬局で見かけた女性に一目惚れしてしまう。さらに跡を残してはいけないのに、仕事を頼んだコンを弟子にしてしまう。この二つが崩れた時点で、引き際だったのだろう。個人的には、コンを弟子にした時点で、4つ目の依頼を彼に任せるという展開になるのかと思っていたのだけれど、結末も辛いものになった。
ただ救いはジョーが惚れた女性 フォンにまでは悪党の手が伸びていかなかったこと。
全体的には悲しい結末だったように思う。あるいは引き際ってそういうことだったのか、と思うべきか。もっと違った終わり方があってもよかったように思う。
・表情だけで感情を伝えるニコラス・ケイジはさすが
フェイス/オフで初めてニコラス・ケイジを知って以来、お気に入りの俳優。いろんな作品を見てきたけれど、今回は久しぶりに表情で考えていることが伝わってきたように思う。特に薬局でフォンを初めて見かけた時の動き。一目惚れしたのが非常によく伝わってきた。
どうしても話しかけたくて、わざわざ薬局にふたたび訪れた時の表情もいい。相手が聞こえないのが分かっていて、それでも食事に誘いたくて、もう一人いた店員に通訳をお願いした時の表情などは実に感情がこもっていたように想う。
そしてフォンと一緒に出かけている時の様子。彼女の話かけを一生懸命理解しようとしている様子など、実にフォンと接している時のジョーの動きは印象的だった。
・バンコクが舞台らしく
おそらく何箇所かはバンコクの名所なのだろうって場所が出てきた。フォンと一緒に行ったほこらの中の仏像や、コンと一緒に行ったヴェネチアのような水路が主要道路っぽくなっていた土地などは、バンコクの名所だったのではなかろうか。
ゴミゴミっとした商店街は、アジア圏特有なのかも知れない。映画のタイトル”バンコック”を最初は登場人物の名前か何かと思っていたけれど、純粋に英語風にバンコクを読んだ時の名前だと分かり、この辺りの景色も楽しむことができた。
超一流の殺し屋という裏家業の人物が主人公の作品、普段通りに仕事を完璧にこなしつつも、少しずつ変化が起きる変化の結末を想像しながら見ると、より一層楽しめる作品だった。
鑑賞日:2021年8月18日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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