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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『ハッピーフライト』 フライトの現場を疑似体験

更新日:2021年9月1日

こんにちは、Dancing Shigekoです!

久しぶりに散歩してきました。楽しいものですね。

さて、今回は映画『ハッピーフライト』を紹介します!

[基本情報]

監督・脚本:矢口史靖

製作:亀山千広

配給:東宝

製作年:2008年

上映時間:103分

[登場人物]

鈴木和博:田辺誠一

 機長昇格試験中の副操縦士コーパイロット。ホノルル行き1980便のフライトでOJTの最終試験を受ける。

 機内放送をするつもりが管制塔へチャネルを繋げてしまっていた場面が笑えた。

原田典嘉:時任三郎

 ホノルル行き1980便の機長。鈴木の審査をする。

 食事に和食が欲しかったものの、間違って鈴木にも和食が配られる。そして鈴木が先に和食を食べていたために、原田は洋食となる。口では洋食でいいと言いながら、鈴木が食事をとっているのに対して、和食は美味しいかと嫌味を言っていた場面が印象的。

斎藤悦子:綾瀬はるか

 ホノルル行き1980便が初の国際便乗務員となる新人。

 新人っぽく失敗をしてしまうのだけれど、他の乗務員のミスでファーストクラスのデザートを作ることになったときの牽引力がかっこよかった。

[内容]

 鈴木の機長昇格試験を兼ねたホノルル行き1980便で、斎藤は初の国際便乗務員として搭乗していた。高校生の修学旅行客、新婚、クレーマーいろんな乗客がいるホノルル行きは鈴木の操縦で羽田空港を飛び立っていった。

 しかし離陸時のバードストライクで対気速度計が動かなくなってしまい、羽田空港へ戻ることを決める。台風13号が羽田空港に接近している中を1980便は戻っていくのだった。

[感想]

ホノルル行き1980便の羽田空港出発から緊急着陸までを描く作品。

・飛行機を運行することの大変さが伝わってくる

 飛行機を利用したことのある人であれば、空港の手続きから始まって、搭乗、離陸の一連の体験を思い出す流れだと感じる。普段は飛行機を利用する側の立場のところを、この作品では運行する側の視点で描かれる。

 飛行機を運行するために乗客の案内をするグランドスタッフ、機内でサービスを提供するキャビンアテンダント、飛行機を飛ばすパイロット、コーパイロット。飛行機を安全に飛ばすための整備士。さらには管制塔の人々、バードストライクを防ぐために地上から鳥を威嚇するスタッフと実に多くの人が関係している。

 そんな様子を見ていると一回の運行を実現するためだけでもかなりの費用がかかるのだろうと思ってしまう。また安全のための神経の使い方、スパナが一つ見つからなかったときの整備士たちの連携っぷり、見つかったときの安堵感はその重要さを感じさせる。

 さらに時間通りに飛ばそうとする意識と緊張感。

 そして、何よりも手強いのは乗客だという事実。グランドスタッフたちは、早いこと飛び立ってって思っているのが伝わってくるのだから、さぞ大変なのだろうと思う。

 自分が利用する時には、そういった一つ一つの関係している方々に、安全に飛ばしてくれる感謝の気落ちをしっかりと持つようにしようと思わせる作品だった。

・言うことは言うけれど、相手を信頼する姿があった

 斎藤が接客でヘマをしてしまう。子供に白ワインを渡したり、酔い止めを欲しがった客に渡し忘れて嘔吐されたり、雑誌を欲しがった客に絵本を渡してしまうなど立て続けに失敗をする。その失敗を見て、もう接客は不要とチーフパーサーの山崎から下げられてしまう。

 ところが、その後、きちんと斎藤にもチャンスを与えて、その様子を見て認める山崎の姿があった。こういう頑張りをきっちりと見届けてくれるリーダーというのはいいと思った。

 もう一人客とトラブルに遭ってしまった田中のフォローをきっちりとしたときの山崎の姿もかっこよかった。

 その山崎にも嫌がる相手がいる。それはパイロットの原田。権力の差を感じさせる発言を原田が何度もして、腹を立てている感じを見せる山崎。ところが、その原田も緊急事態の時には、いかにCAを信頼しているか、そしてその統率をしっかりやってくれていることを信頼しているかを感じさせる態度を山崎に見せる。このあたりの様子がよかった。

 それぞれ自分の責任をきっちりと果たそうとしながら、相手のこともきちんと尊重している様子はとても印象的だった。

・舞台は羽田空港と、機内

 実際に利用したことがある羽田空港が舞台ということで、身近な感じを受ける作品。受付とかは普通に利用している部分だろうし、搭乗ゲートなどは自分も空港にいるような気持ちになれる。機内はエコノミーだけではなく、ファーストクラスやビジネスクラスも時々出てきて、いい参考になった。

 そういった身近な部分だけではなく、飛行機を整備士ているドックの様子や管制塔、さらには操縦室、CAが食事をしている場所など、なかなか見ることのできない裏側もたくさん見られたのがよかった。

 コロナが落ち着いたら、また飛行機に乗ってどこかに行きたいって思う作品だった。

次、飛行機を利用する時には、いろんな人の苦労に感謝しながら搭乗しようと思うきっかけを与えてくれる作品だった。

鑑賞日:2021年8月23日

皆様の感想もぜひお聞かせください!


それでは、また次回!


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