映画『ターミネーター:ニューフェイト』 カイルのようなグレース
- Dancing Shigeko
- 2021年5月27日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年10月28日
こんにちは、Dancing Shigekoです!
6月1日から五輪選手のワクチン接種が始まる。果たして各国の状況はいかに。
さて、今回は映画『ターミネーター:ニューフェイト』を紹介します!
[基本情報]
原題: Terminator : Dark fate
監督: ティム・ミラー
脚本: デヴィッド・S・ゴイヤー / ジャスティン・ロードス
ビリー・レイ
製作: ジェームズ・キャメロン / デヴィッド・エリソン
製作総指揮: ジェームズ・キャメロン
製作会社: パラマウント・ピクチャーズ / 20世紀フォックス
スカイダンス・メディア / ライトストーム・エンターテイメント
テンセント・ピクチャーズ / TSGエンターテイメント
配給: パラマウント・ピクチャーズ
製作年: 2019年
上映時間: 129分
[登場人物]
サラ・コナー:リンダ・ハミルトン
審判の日を防ぎ、未来を変えた女性。指導者となる予定だったジョンは、その後、ターミネーターに殺されてしまい、一人で世の中を守る活動をしている。
カール(T-800):アーノルド・シュワルツネッガー
ミッションを達成後、現在に残り、人間の家族を持つ。子供と接するようになって、サラの気持ちが分かるようになる。
グレース:マッケンジー・デイヴィス
未来からダニーを守るために送り込まれてきた強化人間。長時間行動をしていると体調不良を起こす。
Rev-9:ガブリエル・ルナ
「リージョン」が送り込んできた殺人兵器。骨格と液体金属に分離できる。
ダニー・ラモス:ナタリア・レイエス
メキシコシティの自動車工場で働く女性。未来からやってきた殺人機械に理解が追いつかないまま、逃げ惑う。
[内容]
ダニーを守るために未来からやってきた強化人間のグレース。Rev-9と呼ばれる変幻自在のターミネーターがダニーを狙う。執拗に追いかけてくるターミネーターに挟み撃ちにされ、絶体絶命のところをサラ・コナーが現れて救われる。しかし、彼女を敵と考えた二人は逃げていくのだった。
逃走中、急に体調を崩し始めるグレース。そしてとうとう倒れてしまう。再びサラが現れ、二人を安全な場所に匿う。そこで事情を聞いたサラは、メッセージを送ってくる者の家を目指す。しかしメキシコからテキサスに入るところで密入国が見つかり、刑務所に連れていかれてしまう。そこにもRev-9が現れるがギリギリのところで逃げ切る。
ついに到着した目的地にはジョン・コナーを殺したT-800型ターミネーターが待っていた。サラは拒絶するが、ダニーを救うために妥協する。三人は協力してRev-9を倒すための作戦を練り、行動に移すのだった。
[感想]
(2021.5.27アップ) あの空中戦は見もの。飛行機に堂々と飛行機をぶつけるあたりがいかにもターミネーター。こんな展開はさすがに今までにみたことが無い。
それに強化人間のグレース。彼女の必死の戦いっぷりもまた圧巻。最後まで生き残って欲しかったけれど、残念ながらそうはいかなかった。
ジョン・コナーは死んでいるというのも驚きの始まり方。
最終的に中心人物はサラ・コナーだったのかなと。液体と固体に分離するRev-9というのもまた驚異的な存在。さらにスカイネットに代わり、リージョンが世界を支配するようになったと。その基になっているのは人工知能だというのだからすごい。
大筋は毎度の展開だけれど、アクションがかなりグレードアップしている作品だったと思う。
(2021.9.21追記) 2回目の鑑賞。『ターミネーター2』から続く正式な続編。
・新型ターミネーターの破壊力は史上最悪?
未来の世界では人類が、なんとかターミネーターと戦っている。Rev-7という『バイオハザード』のリッカーのような動きをするターミネーターともなんとか戦っている。その戦いでグレースは負傷して、強化人間になることを志願する。未来でも強化人間がターミネーターと渡り合っているのか。それともあのレーザー銃の破壊力がすごいのか。
2020年の世界で、Rev-9と戦うサラ。彼女の持つ銃器では、一瞬動きを鈍らせることはできても、すぐに再生して追ってくる。謎の分離までできるようになっているRev-9。あの分離している時といない時で何が違うのか。最初に分離した時は、何が起きたのかと疑問が頭の中を占めていった。パワーの骨格と、柔軟な液体金属とで剛柔を併せ持つターミネーターは、破壊される気配なしだった。これまでのターミネーターにないしつこさがあったように思う。
ただツッコミを入れるなら、技術が進んだ割には情報を入手するためには有線で情報を引き出さないといけない部分に進化の遅れを感じた。まだ最強にはなっていないと感じられた。基地のデータベースにアクセスするのに、わざわざ端末に向かっていたギャップは意外。次回作があるなら、情報も無線で自由自在に抜き取るターミネーターが現れるのではないかと想像される。
・サラの自信に満ちた口調に変化
グレースがダニーを守る理由をサラは「自分と同じ」と考え、自信満々にあなたは聖母マリアになるの。あなたの子供が、将来指導者になる。だからターミネーターはあなたを殺そうとしていると言い切る。自分と同じ境遇なのだと思い込んでいたものの、実はダニー自身がリーダーだと知って、自信に満ちていた言葉遣いに変化が出る。そして「あなたはジョンと一緒」と理解する。
長年、一人でやがて来る暗黒の未来に向けて準備していた自信が最初の発言につながったのだろうなと思いながら鑑賞。随所に自信に満ちたサラの様子があるのだけれど、今更ながらの疑問が一つ湧いてくる。サラは審判の日の出来事を見たことがあるような話っぷりをする。しかし実際には見たわけではなく、そういう未来があると知っているだけ。その部分でさえ、自信満々に話していたと考えると、やっぱり何も知らない人からしたら、”異常”と思われても仕方なかったのかなと、今回の展開を見ていて感じた。
ところでこの作品、主人公はサラなのか?それともグレースなのか?カールではないのだろうと考えると、やはりサラなのか。その辺りの扱いは初代『ターミネーター』とは異なるように感じた。本来なら命を狙われているダニーが主人公になりそうな感じだけれど、サラの方が圧倒的に存在感が大きかった。それだけに、ダニーが「私が決める」と言ってダムで決着をつけることを言い出していた場面にも、やや違和感があった。
・キル・ボックスとして選ばれた場所はダム
キル・ボックスを探して移動していたグレースたち。しかし、飛行機に飛行機を体当たりしてくるRev-9の攻撃で、あえなく墜落。落ちた先にあったダムでRev-9を迎え撃つことに決める。タービンのような設備があって、そこに巻き込ませて、破壊を試みる。あんなに都合よく剥き出しで回転する装置があるのだから、運が良い。
あの『ヴェノム』のようなターミネーターをどのように倒すのか、何度でも起き上がっる様子に想像を膨らませていたところに、ぐるぐる高速に回るタービン。これだろうと思っていたら、もう一捻りある展開だった。
ターミネーターとの戦いが空中や水中、自動車工場といろんな場所で行われ、飽きの来ない作品だった。
鑑賞日:2019年11月8日 /2021年9月19日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また明日!
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