こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は前回の『タイタンの戦い』の続編 サム・ワーシントン主演 映画『タイタンの逆襲』を紹介します!
[基本情報]
監督:ジョナサン・リーベスマン
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン / ダン・マゾー
製作:ポリー・コーエン・ヨンセン / バジル・イワンク
制作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザーズ
製作年:2012年
上映時間:99分
[登場人物]
ペルセウス: サム・ワーシントン
ゼウスの息子、漁師として生活を送る。息子には刀を持たせないとイオに誓う。
最後はゼウスの子ですある事に誇りを感じているように見えたのがよかった。
アゲノール:トビー・ケベル
ポセイドンの子。盗人として囚われていたが、アンドロメダはペルセウスの言葉を信じて、アゲノールを釈放。
だいぶおちゃらけ系の存在に見えたけど、最後の戦いの時は、真面目な作戦を立てていたギャップが面白い。
ゼウス: リーアム・ニーソン
全知全能の神。しかし、人々の祈りが減り、年々力を失っていく。
ハデスとアレスの裏切りでクロノスに力を吸収される。
だいぶ神の威信が薄れてしまったように感じる囚われの身だった。
ハデス:レイフ・ファインズ
冥王の神、ゼウスを憎む。
ゼウスの言葉に心を動かされ、許すと言い、ゼウスを回復させる場面が印象的。ゼウスの信じる心があったからハデスの心を動かせたのだろうと思う。
アレス:エドガー・ラミレス
ゼウスの息子で軍神。
ゼウスを憎む理由が今ひとつ分からなかった。ペルセウスに対する嫉妬ということだろうか。人々の祈りがその神に聞こえると言うのをアレスが、現れたことで痛感。神恐るべし。
アンドロメダ:ロザムンド・パイク
アフロディーテの娘でアルゴスの女王。
女優さんが前作から変わっていたのが軽いショック。金髪になってる!と今更ながら思う。
[内容]
ハデスが父クロノスの復活を目論む。アレスを仲間に引き入れ、ゼウスを捕らえる。タルタロスに連れて行き、クロノスにゼウスの力を吸収させていく。
ポセイドンから話を聞いたペルセウスはポセイドンの息子と、堕神のヘパイストスを探しに行く。存在しないと言われる島へ上陸し、奥へと進んでいく。すると巨人族に襲われる。恐怖のあまりアンドロメダの部下コリーナはアレスへの祈りを捧げてしまう。
巨人に苦戦しているとポセイドンのトライデントを見た老巨人が戦いを止めに入る。そしてヘパイストスのところへと案内される。事情を聞いたヘパイストスはタルタロスへ行くためには迷宮を抜けていくしかないと説明。その入り口まで案内した時にアレスが現れ、妨害する。ヘパイストスの身を呈した抵抗でアレスを食い止めている間に迷宮に入る三人。迷いながらもゼウスの元に到着。しかし一足遅くクロノスは復活間近。急ぎその場から脱出して、アンドロメダは兵たちにクロノスに備えさせる。ペルセウスはクロノスを倒すために必要なゼウスの槍を奪うためにアレスと対決。
ハデスはゼウスを回復させ、クロノスに向かっていく。各地で不利になりながらもゼウスとハデスの参戦で形勢が徐々にアルゴス軍に傾く。そしてアレスから槍を奪ったペルセウスは三重の槍を持ってクロノスに突っ込んでいき、見事に倒すのだった。
[感想]
神々の終焉を描いたタイタンシリーズ第二弾。
・半神が活躍する
今回はゼウスの子ペルセウス以外にポセイドンの子アゲノール、さらにアンドロメダはアフロディーテの子であるような仄めかしがあり、神の子が活躍する展開。ペルセウスが中心に奮闘する前作に比べ、安定感のある構成で展開していく感じ。人間の兵士の中でも優秀な方に入るドラコとは、系統が違う強さを感じる。最後まではっきりしたことは分からなかったけど、アンドロメダもおそらく神の子。ただ気になったのは、アンドロメダの母アフロディーテをヘパイストスの愛した女性と言ったこと。それならば神と神の子で、半神ではなく、神ではないかと言う部分。
もっとも映画の中でアンドロメダがアフロディーテの子だと明言されたわけではない。単にヘパイストスの言葉からそう思っただけなので、ただの勘違いかもしれませんので、ご注意ください。アフロディーテにそっくりって言うのだから、そうだと思うのだが、真相はいかに?
それはさておき、主要メンバーが神の子となると、この三人が死ぬことはないのだろうと言う安心感があった。ところが、今回はあまり戦いがない印象。終盤、クロノス復活後の戦争ではアンドロメダもアゲノールも、かなり、際どい感じだったけれど、やはりこの二人がやられるとは感じないのだから不思議。そう言う点で前作に比べ、サバイバル感は少なめ。
戦いというよりも途中は迷路だったのも、そんな印象を与えた。
・神が手を組む時
そして今回はヘパイストスと言う堕神とも手を組むのが新鮮。武器の神と言うことで、見た目はヨボヨボで頼りない感じ。機械仕掛けのフクロウと会話しているあたりなどは、ただの変人に見えなくもなかった。それでも、状況を理解してペルセウスの協力を惜しまない辺りが神なのかと感じさせる。
アゲノールと言い、ヘパイストスと言い、どこか軽いノリのため、いつか裏切るのではないかと言う不安はついて回る展開。そう言う展開だっただけに、迷宮への入り口を見つけて、アレスが現れた時は一人で中に入っていくのではないかと予想してしまった。ところがヘパイストス、ここで神の意地を見せる。腕力で勝てるはずのないアレスに対して足止めを図るのだから、予想外。そしてヘパイストス、変な神だったけど、やっぱり神だった、と思った。
・神々の時代が終わる
神が協力するのは半神に対してだけではないのがこの作品。ずっと憎んでいたゼウスの言葉に耳を傾けてハデスがとうとうゼウスと協力する展開は、かっこよさがあった。だからハデス役にはレイフ・ファインズのような優しさを感じる役者が起用されていたのだと一人納得。
武器がなくても、ケンタウロス?はあっさりと蹴散らす強さがすごい。神と言われる理由を理解。それでも、最後力を使い切ってゼウスは無に帰っていく。その結末に神の時代の終わりを感じた。この作品、まだまだ続編が作れるのではないかと思うだけにゼウスの消失は痛い。ハデスも神の力はもうないと言って去っていく。こうして神の時代が終わりを告げる。つぎは半神の時代の幕開けを予感させる終わり方だった。
一つの強大を総力を上げて阻止するギリシャ神話の世界が楽しめる作品だった。
鑑賞日:2021年7月18日
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また次回!
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