こんにちは、Dancing Shigekoです!
しばらく雨続きになりそうです。その分、気温が下がりそうなのでありがたいです。
さて、今回は映画『セックス発電』を紹介致します!
[基本情報]
監督:パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
脚本:パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ / オッタヴィオ・ジェンマ
製作:シルヴィオ・クレメンテッリ
配給:ティタヌス
製作年:1975年
上映時間:106分
[登場人物]
エンリコ・コッポラ教授:ジジ・プロイエッティ
エネルギー問題の研究に取り組む教授。セックスによるエネルギーで発電できると考え、被験者を探す。
ダニエレ・ヴァントゥロリ:クリスチャン・デ・シーカ
ホテル経営者。女性の心を虜にするのが上手。コッポラ教授がセックス発電の動力源として指名し、研究室の者に狙われる。足を骨折させられ、入院する。
フランチェスカ・デ・レンツィ:アゴスティーナ
8人の子供の母。コッポラ教授がセックス発電の動力源として指名し、研究室の者に狙われる。腕を骨折させられ、入院する。
[内容]
世の中のエネルギーが欠乏し、人々は馬車の生活に遡りしていた。いろんな研究が取り組まれていたが、どの研究も成果を出せずにいた。
コッポラ教授はセックスの時のエネルギーで発電できると信じ、研究を進めていく。エクスタシーを感じた時に発電できることを確認した教授は、いよいよセックスの時の発電量を確認するために、被験者を探す。
ターゲットとなったのは、ホテル経営者のダニエレと8人の子供の母フランチェスカ。二人に怪我をさせて入院させる。病院では同室にし、二人が自然の成り行きでセックスするのを待つ。そしてついにその時が来る。発電できる事が確認できたコッポラ教授は、街灯の点灯にも成功させる。
国の高官がコッポラ教授の研究に目をつけ、実態を確認しにやってくる。コッポラ教授はエレベーターを動かすデモを彼らの前で行い、研究の成果が認められる。そして国のエネルギー政策として取り組まれるようになっていくのだった。
[感想]
イタリア語の映画で、エネルギー危機を乗り越えるための研究の様子をコミカルに描いた作品。
・もし本当にセックスで発電ができるなら
映画とは言え、もし本当にセックスで発電できるなら、世の中のエネルギー問題は解消されるだろうと感じる。世の中にこういった研究をしている人がいたとしたら、この映画のように被験者を選ぶのにわざと骨折をさせて入院させるなどの手段を取るのだろうかと想像してみる。
なぜストレートに研究のためにセックスしてくれ!って頼まなかったのか。あるいは、研究員同士で実験をしてみないのか。その辺りの設定には疑問を感じる。もっとも体を使った研究となるため、被験者を選ぶのはそう簡単なことではないと思う。みんなが見ているところで、セックスというのは、大変なのだろうと思う。AVの世界に研究の協力を依頼したらよいのでは?って思う部分もあるけれど、この時代はまだAVとかは普及していなかっただろうから、難しかったのだろうと結論。今だったら、まただいぶ違った感じの作品が作られるのかもしれないという興味も湧いてくる。
・なぜあの二人が選ばれたのか
ダニエレとフランチェスカを選んできた設定が、今一つ理解できなかった。やはりどこまでも残る疑問は、普通に被験者を集うのではダメだったのか。フランチェスカが笛を吹いていたら、急に勃起して、したくなったと迫るダニエレ。この無理くりな展開は、コメディなのだと思う。
・イタリア語の映画は新鮮
普段、洋画なら英語、邦画なら日本語の映画に触れる事がほとんど。たまに部分的にその他の言語が話されて字幕が出る作品があるものの、フルでイタリア語の映画というのは初めて見たように思う。仕事でイタリアに出張する事があったため、ずっとイタリア語が話される映画に触れていると出張時を思い出した。内容よりもイタリア語に触れている(イタリア語はほとんど分からない)ということの方が刺激になる作品だった。
エネルギー問題を解決するために、セックス発電が研究されていたら、どんな感じなのだろうと興味が湧いてくる作品だった。
鑑賞日:2021年8月10日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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