こんにちは、Dancing Shigekoです!
アメリカ科学誌ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツで、人類滅亡まで残り100秒と発表されたようです。世の中、いろんな喩えを使われています。
さて、今日は映画『アンフォゲタブル』を紹介します!(ネタバレあり)
[登場人物]
デビット・クレイン: レイ・リオッタ
検視官。妻 メリーを殺した容疑で逮捕されたことから子供二人はメリーの妹ケリーのところで預かられている。デビットは無実を証明するために真犯人を追っていた。
マーサ・ブリッグス:リンダ・フィオレンティーノ
脳神経学を研究する大学教授。ラットの実験において脳髄液と誘発剤を混ぜて摂取させることで、記憶を転移させることを成功させる。
ブレスラー:ピーター・コヨーテ
刑事。検視官であるクレインが殺人現場に来ることを快く思っていない。
グレッグ:クリストファー・マクドナルド
刑事。クレインを刑務所に入れることができなかったことでクレインを毛嫌いしている。いまだにメリー殺しの犯人だと考えている。
エイブリー:デヴィット・ペイマー
検視官。クレインの同僚。
[基本情報]
監督:ジョン・ダール
制作年:1996年
時間:1時間57分
[内容]
クレインは検死に向かった現場で、メリーが殺された現場に落ちていたのと同じ形に丸められたマッチを見つけた。その事件の犯人とメリー殺しの犯人が一緒と考えて、捜査に気持ちが入っていた。
その晩、クレインは連れて行かれた講演会で聞いた、記憶を転移させる研究に興味を持った。
早速、その研究をしているブリッグス教授に接近して、研究室で詳細を聞かせてもらう。脳髄液と誘発剤を混ぜて摂取させることで転移させることに成功したと説明を受ける。しかし、まだ成功率は80%で心臓麻痺を起こす可能性があると知る。
クレインはその晩、研究室に忍び込んで誘発剤を盗み出して、自分の体で実験してみることにした。まずはメリーの脳髄液を使ってメリーが殺された日の記憶を呼び覚ます。さらに、今回の事件の被害者の1人の脳髄液を使って、現場で起きたことを知る。そこから犯人の似顔絵を作成して、犯人を特定する。
麻薬などの常習犯であるエディが容疑者として挙がり、クレインは1人で彼の自宅を訪れる。偶然出かけようとしているエディと会い、追いかけていくが教会に逃げ込まれてしまう。さらにそこにいた子供を人質にとって逃げようとしていた。ところが警察が現場に駆けつけて、エディを射殺。
エディの記憶も見て、メリー殺しの真犯人ではないことを知ったクレインは、さらに真相を求めて追いかけていく。そしてメリーに浮気相手がいたことを知る。しかも刑事だという。
そのことをブレスラー、グレッグに報告して、進展を待っていると1人名前が挙がってくるが、植物状態だと言う。クレインはその植物状態の男の脳髄液をとり、真犯人を特定するのだった。
[感想]
誰かの記憶を転移することができる。そんな医学の進歩があったら、この作品のように殺人事件の捜査が劇的に変化するのだろうと想像させる。実際にこのような研究をしている研究室があるのだろうと、興味が湧く。
そういう研究途中の成果物を活用するというのがこの作品。作品中では、まだ人体実験のレベルまでは到達していないと説明される。心筋梗塞のリスクが高すぎると言って、数年先になるという。そのためにいろんな研究をしないといけないという。それはどんな内容なのだろうと、興味。
それはさておき、そんな危険な研究をクレインは気にすることなく、事件解決のために盗み出して使ってみるという展開。そんな無茶な展開はよしとして、突っ込みたくなったのは、脳髄液と誘発剤の混合比が適当そうな感じだった部分。しかも血管拡張剤も適当に飲んで、いくらなんでも無謀なのではって突っ込みどころ満載。この辺りが、まだ確立されていない研究成果の盗用って感じなのか、実際にはまだまだ存在していない医学と言った感じを出す。
そんな無茶な設定は映画だからと割り切って、見ていくと、地味に犯人探しを楽しむことができる作品だと気づく。個人的には、私はあの人だと思う瞬間があったのだけれど、違いました。いかにも怪しい感じだっただけに。
そして一番興味を持ったのは、人の記憶を見ることができたとして、そこまで鮮明に覚えていられるものだろうか、というところ。結構、殺される瞬間のことを細かく覚えているように感じられただけに、すごいなぁと感じてします。もっと記憶というのはぼんやりとしているものだと思う部分もあり、将来、こう言った医学が完成した時にどんな感じなのだろうって興味が湧いた。
最後にクレインの体調を気にしながらも研究の経過を気にかけるマーサの動きが地味に面白かった。
鑑賞日:21年1月31日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また明日!
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