映画『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』不二子、メイドになる!
- Dancing Shigeko
- 2023年3月4日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年7月14日
こんにちは、Dancing Shigekoです!
ルパンシリーズが続く。
今回は映画『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』を紹介します!
[基本情報]
監督:小池健
脚本:高橋悠也
原作:モンキー・パンチ
製作:浄園祐
音楽:ジェイムス下地
主題歌:TAKUMI iwasky『Innocent deceiver』
撮影:田沢二郎
編集:笠原義宏
製作会社:テレコム・アニメーションフィルム
配給:ティ・ジョイ
トムス・エンタテイメント
上映時間:56分
[登場人物]
ルパン三世:栗田貫一
怪盗ルパンの孫。
冷静な感じがいい。
次元大介:小林清志
コンバットマグナムを使う拳銃の名手。
今回は銃の腕前が光る。
峰不二子:沢城みゆき
ルパンの行先にいつも先回りしてお宝を物色している。
来るもの全てに色気を使うのはどうなのだろう?
ビンカム:宮野真守
砂嵐を巻き起こして呪いをかける殺し屋。
木の実を食べる様子が意味深。
ジーン:小原雅人
心臓が弱い少年。不二子が世話を見ている。
可もなく不可もなく。
[内容]
不二子は年収10億ドルの金採掘企業コドフリー・マイニングから5億ドル横領したランディのところでメイドをしていた。コドフリーが自分のお金を取り返すためにランディのところに殺し屋のビンカムを送り込む。逃げられないと考えたランディは息子のジーンを不二子に託して、自らは自爆する。
不二子はジーンの子守りをすることになったが、ビンカムはジーンがお金のありかを知っていると考えて追いかけてくる。ジーンはビンカムをやっつけたいと考えて、ランディが残した財産と引き換えにビンカムを倒してほしいとルパンと次元に依頼するのだった。
[感想]
不二子が中心で進んでいく作品。
<子供にはどう見てたのか>
・不二子の狙い
ランディのメイドという存在で登場する不二子。ランディが追い込まれて、不二子はジーンを連れて逃げ出す。しかし謎の殺し屋ビンカムがしつこく追って来るという流れ。
子供にも、モーテルの主人にも、そしてビンカムにも色気を使って迫っていく展開が続く。そこまでして、何をしようとしているのか。どうやら5億ドルを横取りしてやろうと思っていることがはっきりして来るものの、どうもそれだけではなさそうな感じがある。普段はもっとお宝を狙っている感じが滲み出ているのに、今回は大人しく感じてしまう。
・冴えない二人組
ルパンと次元がランディが横領した5億ドルを不二子と同じように狙っている。ところが、ジーンは父親を殺したビンカムに復讐したいと言って、倒してくれたら5億ドルを上げるという。それで、ルパンと次元がビンかむを狙いに行く。しかし失敗。
大人が二人、気色の悪い男を倒せないでいる様子。子供には一体どう見えていたのか。使えない、と途中で言われていたように思うけれど、そんな感じに見えるものなのだろうか。
要所で、それなりに行動力のあるところを見せていたけれど、子供には伝わらないのだろうなぁ。かわいそうに。
<節度ある殺し屋>
・むやみやたらに殺しはしない
ビンカムがランディのところにやって来る。屋内への入ってきかたは豪快だったけれど、意外と行動は穏やか。迫っていくけれど、すぐに殺すようなことはせず、ゆっくりと様子を見ている。相手の反撃はするりと交わして、砂嵐を起こして、目を緑色に光らせたと思ったら、「我が呪いにかかれ」と言って、相手を自分の意のままに操ろうとする。
ルパン三世ってこういう超人的な人物も普通に出て来るのだったか?と思う部分はあるけれど、前作の斧を使う男も、ヤエル奥崎も、どこか異質だったから同系列なのかもしれない。彼らも今回、最後の方に登場していたし、殺人マシーンが普通に存在する世の中という設定なのか。
それはさておき、ビンカム。不必要な殺しはしないところがよかった。ルパンや不二子もビンカムが優勢になる瞬間があったけれど、なんとか切り抜けることができていたのは、そのビンカムの性格のためかも、などと考えてしまう。
それなのに、不二子は逆に非情だったなぁ。
<中東のような街並み>
・砂漠地帯にフラットな街並み
ルパンと次元が不二子、ジーンを自分達の隠れ家に連れてくる。そこの窓から見える街並みが印象的。高層ビルはなく、フラットな感じに住宅街が広がっている。そのイメージは、中東のどこかという印象がある。砂砂していて、フラット。それでいて、時々、高層ビルがある。何かの映画でも見たことのありそうな場面。勝手に中東と思っているけれど、違うのだろうか。どこをイメージして描写された街なのだろう。
あるいはテキサスなどアメリカ南部だろうか。ランディが住んでいたキャンプカーのような自宅は、アメリカ南部にも出てきそうな作り。さて、真相はいかに?
不二子に始まり、不二子に終わっていく感じの作品だった。
鑑賞日:2023年3月4日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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