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映画『陰陽師0』若き安倍晴明の苦悩と覚醒──晴明の前日譚の世界

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 6月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月9日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 安倍晴明、降り立つ!?


 今回は映画『陰陽師0』を紹介します!


[基本情報]

 監督:佐藤嗣麻子

 脚本:佐藤嗣麻子

 原作:夢枕獏『陰陽師』シリーズ

 製作:守屋圭一郎

 製作総指揮:関口大輔

 ナレーター:津田健次郎

 音楽:佐藤直紀

 主題歌:BUMP OF CHICKEN「邂逅」

 撮影:佐光朗(J.S.C.)

 編集:穗垣順之助

 制作会社:ROBOT

 製作会社:映画「陰陽師0」製作委員会

 配給:ワーナー・ブラザース映画

 上映時間:113分


[登場人物]

安倍晴明:山崎賢人

 陰陽寮の学生(がくしょう)。人からは狐と呼ばれる。

源博雅:染谷将太

 醍醐天皇の孫。笛を奏でる。晴明と親しい。

徹子女王:奈緒

 醍醐天皇の皇孫。琴を奏でる。


[内容]

 陰陽寮の得業生の泰家が井戸に転落して死亡する。事故と片付けられていたが、晴明はそれは殺しだと言う。得業生が亡くなり、代わりに誰がなるかをかけて、犯人探しが始まる。晴明が怪しいと貞文が言い出したのがきっかけで晴明に疑いがかかる。

 晴明は疑惑を晴らすために真犯人を特定しようとするのだった。

[感想]

 安倍晴明が陰陽師になる前の時代を描く作品。

・イメージがちょっと?

 若かりし頃の安倍晴明だから、役者が異なるのは理解。ただ、野村萬斎が演じる陰陽師のイメージは狐。山崎賢人が演じるイメージは犬というのが正直なところ。その違いがどこからやってくるのか、と言ったら眉毛だろうか?

 ちょっとイメージと異なるのだよね。違う系統の作品と考えるのが良さそう、という印象。


・競争社会

 どの時代でも競争はつきもの。600万人の人口の中で、上位の位に位置する人数はわずかに150人。平民出の人でも陰陽師として地位を上げていったら、その上位に入れる、というので躍起になって陰陽師を目指している人がいる。

 生まれた時点で位が決まってしまうこの時代、平民でも上に行こうと思う人はいるわけで、狭き門を通るために、争いがギスギスするのは致し方ないもの。

 競争があるから、人間関係がギスギスしていく。とは言え、競争がなかったら人の成長は今ほど早くなかっただろうと思うと、多少の犠牲は仕方がないということか。


・精神世界で繋がっている?

 この作品は、呪にかかった人たちが精神世界に入り込んでしまうという展開。晴明や博雅も精神世界に落ちていく。その世界で殺されたものは、現実でも死に至る。

 逆に精神世界だからどこにでも繋がっているという。博雅が徹子女王を助け出したい、というと、無意識領域ではみんな繋がっているということで、博雅は徹子を思い浮かべて、その世界で会っている。

 と言った展開。

 陰陽師の世界観とはちょっと違うイメージ。現実世界で、晴明がいろんな奇術を使うイメージが強いだけに、非現実に入っていくという、その世界観自体がちょっと違う印象を受けた。


 陰陽師になる前の出来事だからなんでもあり、ということだったのかな、と思う作品だった。


 鑑賞日:2025年6月7日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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