映画『陰陽師Ⅱ』日本神話に目が向く
- Dancing Shigeko
- 2021年11月13日
- 読了時間: 4分
こんにちは、Dancing Shigekoです!
ビジネス・留学生は条件満たせば隔離は3日に規制が緩和された。また少しずつ街中の様子が変わっていくだろうか。
さて、今回は映画『陰陽師Ⅱ』を紹介します!
[基本情報]
監督:滝田洋二郎
脚本:滝田洋二郎 / 夢枕獏 / 江良至
製作:東北新社 / TBSテレビ / 電通 / 角川書店 / 東宝 / MBSテレビ
製作総指揮:植村伴次郎
配給:東宝
上映時間:115分
[登場人物]
安倍晴明:野村萬斎
陰陽師。都から離れたところに住んでいる。
源博雅:伊藤英明
安倍晴明の友人。笛が達者。
日美子:深田恭子
右大臣 安麻呂の娘。実際には出雲人で天照大神の子孫。
須佐:市原隼人
日美子の弟。琵琶を演奏し、博雅に演奏の友と見られる。父の指示でスサノオの力を復活させるために、日本神話の子孫を狙う。
幻角:中井貴一
人々の傷を癒す力を持っており、神と崇められている。実は日美子の父であり、都を潰すことを考えている。
[内容]
都で次々と鬼の被害が出ていた。安倍晴明はその鬼退治の依頼を受けて、巻物を調べていく。被害にあった人たちから、晴明はスサノオを復活させるための犯行だと見抜く。
鬼を誘き出す作戦を実行したところ、そこに現れたのは源博雅の友 須佐だった。結界に封印していたが、博雅が結界を破ってしまい、須佐に逃げられてしまう。
晴明は須佐の姉 日美子と共に出雲の国へ向い、須佐を止める方法を模索するが、失敗。須佐はスサノオの力をつけて都の破壊活動を始めていた。
晴明は天照大神の力を借りることを考え、天岩戸を開けるために天上へと行くのだったが幻角の妨害が入る。しかし晴明は命を犠牲にして、天照大神を復活させるのだった。
[感想]
日本神話を辿る陰陽師。
・日本神話を学ぶと楽しさ倍増?
天照大神や天岩戸、スサノオ、出雲国など、日本神話がベースとなっている内容。天照大神の周りに七人の人物が描かれた絵を見ながら、今回の鬼に狙われた人物が彼らの子孫だと特定する晴明。その七人がどういう人物なのか、知っていたらより楽しく見ることができそうな気配があった。
昔読んだ、『逆説の日本史』に比較的細かく日本神話の裏話が書かれていたのを思い出す。そしてまた読んでみようと思う。
また小説の『陰陽師』がどのような内容だったのか、興味が湧く。火をつけたり、博雅の動きを止めたり、術は色々と披露していたものの、もっといろんなことをする人物だったような記憶があり、小説への興味が加速する作品だった。
・日美子と須佐 対照的な二人
日美子は都に住む。きちっとした服を着て暮らしている。髪は1箇所で結び綺麗に整っている。
一方、須佐は崩れた屋敷に住む。服装は質素で、髪の毛は無造作に伸ばしてあって、この時代で行くと、浮浪人っぽく見える様子。
この全く異なる二人が実は姉弟。お互いの腕には八岐大蛇の四つの頭と思われる模様があって、それが光ってお互いを呼び合っている感じの場面もある。そして二人とも出雲人だという。
この頃の人たちは、出雲人や都人のように区別してお互いを見ていたのだろうか。
今で言えば、都道府県別で京都人、東京人と呼ぶようなイメージだろうか。後半、都から出雲の滅ぼされた街へといく場面があったけれど、結構、距離があるのではないのだろうか。1日も経たずに到着しているように見えたのは、ちょっとしたツッコミどころだったかも。
話は戻って、この二人が最後は協力するのかと思っていただけに、あっさり須佐が日美子にガブリついていたからびっくり。意外な展開だった。
・平安京の長閑な景色
前半、平安京のフラットな街並みが映し出される。そこから朱雀門前の広場。昔、こう言った街並みが実際に存在したのだと思うと、興味深い。映像の中でしか見ることができない昔の景色。高層ビルもない、瓦屋根の屋敷と壁。碁盤目状の道。舗装など一切ない広場。この時代を生きた人々が今の時代を見たらどう感じるのか。今の時代の人がこの時代にいくことができたら、どう感じるのか。
この作品の平安京の街並みを見ていると、その時代の歴史にも興味が湧く。舞台が日本の作品というのは、身近なだけに歴史への刺激を受けやすいと感じた。
天照大神に興味が湧く作品だった。
鑑賞日:2021年11月13日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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