こんにちは、Dancing Shigekoです!
だいぶ日が長くなってきた!
さて、今回は映画『透明人間』を紹介します!
[基本情報]
原題:The Invisible Man
監督:リー・ワネル
脚本:リー・ワネル
原作:H・G・ウェルズ『透明人間』
ジェイムズ・ホエール『透明人間』
製作:ジェイソン・プラム
[登場人物]
セシリア・カシュ:エリザベス・モス
本作品の主人公。どうやら暴力を振るう夫から逃げていく。
エイドリアン・グリフィン:オリヴァー・ジャクソン=コーエン
セシリアの夫。光学系の優れた技術者と言われている。セシリアを拘束している。
エミリー・カミュ:ハリエット・ダイアー
セシリアの妹。セシリアが逃げるのを手助けする。
ジェームズ・レイニア:オルディス・ホッジ
エミリーの友人で警察官。セシリアを匿う。
シドニー・レイニア:ストーム・リード
ジェームズの娘。大学に行きたいがお金が厳しく悩んでいる。
トム・グリフィン:マイケル・ドーマン
エイドリアンの兄。セシリアにエイドリアンが死亡したことを伝え、遺産相続について説明をする。
[内容]
セシリアは夫エイドリアンの束縛が嫌になり、エイドリアンを睡眠薬で寝かせて夜中に逃げ出す。しかし逃げ出す際に大きな音を鳴らしてしまい、気づかれてしまう。
妹に迎えに来てもらい、なんとか逃げ出したセシリアは妹の友人のジェームズのところに住ませてもらう。しかしいつ追ってくるかわからない恐怖で外に出られないでいた。
やがてエイドリアンの兄トムからエイドリアンが死んだこと、遺産分与の話をされ、少しずつ解き放たれる。ところが、それでも何者かに見られているような気持ちになる。そして逃げ出してきた時に落とした薬が手元に届けられ、セシリアはエイドリアンが生きていると思うようになるのだった…
[感想](※注意:ネタバレあり)
透明人間の恐怖に怯える女性を描いた作品。
・タイトル知らなければ…
ジェームズの家に居候するセシリア。エイドリアンが追ってくるかもしれないという恐怖から外に出ていくにもビクビクしている。
トムからエイドリアンは死んだと聞かされて、解放された様子を見せる。初めて安心して外に出られるという感じになる。
ところが、夜に誰かがいるような気配を感じる。この辺りの展開、この作品が透明人間の出てくるものだと知らなかったら、一体セシリアは何を感じ取ったのかと思ってしまう。しかし実際には透明人間が登場することを知っているので、気配があるのだなぁと理解。同時に凄いシックスセンスだと感じてしまう。日頃から何かに怯えて生活するタイプの性格みたいだから気づくことができたのだろうか。
しかし見事なまでの透明人間で、全く映像上は気配なし。いつどんな感じで姿を見せるのか。そもそもそこにいるのか、分からないだけに見る側としては不気味さがあった。
・ついに動く透明人間
そこに間違いなくいると、感じたセシリアは逃げ始めるのだけど、相手は依然見えない。そしてセシリアを捕まえて引きずり始める。この場面は見せ場だったと感じる。誰もいないのにセシリアが、床を引っ張られていく。一人で暴れもがいている。その様子は見事な演技力。そして一体どんなふうに引っ張られているのか?と感じてしまう。
いくら透明人間とはいってもまったく気配がないことはないのでは、と予想していただけに、本当に透明なんだと知らされる場面。少しは輪郭がぼんやり見えるのかなと思っていただけに衝撃だった。
・サンフランシスコの一角で
エイドリアンのところから逃げ出してくる時や、もう一度、家に潜り込んでエイドリアンの研究スペースへ向かうときに橋を渡る。霧のかかり方からゴールデン・ブリッジと感じたけれど、実際のところはどこなのか。
セシリアが警察に連れていかれる場面があって、サンフランシスコ警察と書かれていたのを見て、舞台はサンフランシスコだと分かる。住宅街は坂道のイメージが強いのだけど、この作品ではその辺りは登場しなかった。サンフランシスコと言っても、いろんな場所があるのを知ることのできる街並みだった。
・透明人間ならではの嫌がらせ
エイドリアンと思われる透明人間が次々とセシリアの周りに嫌がらせをしていく。シドニーを叩いてみたり、エミリーに嫌がらせメールを送ったりと、セシリアの信頼を落とすことをしていく。終いにはエミリーの喉をナイフで掻き切る。この場面はかなり悍ましかった。
透明人間と言ったら女性の着替えなどを盗み見ると言うイメージがあるけれど、この作品に出てきたのは、とことん嫌がらせ目的。こんな技術があったら安心した生活は送れそうにないと感じてしまう。
・カメラを無数に取り付けたスーツ
透明人間と言っても、本人が何かの薬を服用して透明になるのではなく、スーツを着て透明になっていることが明かされる。そのスーツにはカメラが無数についている。どうやら外部の映像をそのまま映している?と言うことなのか。こう言った技術なら実際に誰か開発しそうと思ってしまう。それは同時にこの映画のように悪用されたら大変とも感じる。健全な人がこう言ったものを開発してくれることを願ってしまう。
透明人間になる技術を有効活用する映画も見てみたいと思う展開だった。
鑑賞日:2022年4月3日
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また次回!
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