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映画『英国王のスピーチ』王家と対等の立場で

執筆者の写真: Dancing ShigekoDancing Shigeko

更新日:2024年8月20日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 急に帰りが遅くなってきた。年末に向けて少しでも落ち着かせたい!

 今回は映画『英国王のスピーチ』を紹介します!


[基本情報]

 原題:The King's Speech

 監督:トム・フーパー

 脚本:デヴィッド・サイドラー

 製作:イアン・カニング / エミール・シャーマン / ガレス・アンウィン

 製作総指揮:ポール・ブレッド / マーク・フォリーニョ / ジェフリー・ラッシュ

       ティム・スミス / ハーヴェイ・ワインスタイン /ボブ・ワインスタイン

 製作会社:ワインスタイン・カンパニー / シー・ソー・フィルムズ

      ベッドラム・プロダクションズ

 配給:モメンタム・ピクチャーズ

 上映時間:118分


[登場人物]

ジョージ6世(ヨーク公アルバート王子):コリン・ファース

 ジョージ5世の次男。二番目に王位継承権を持つ。吃音症でスピーチで流暢に話すことができないで困っていた

ライオネル・ローグ:ジェフリー・ラッシュ

 言語聴覚士。ヨーク公の吃音症の治療に協力する。

エリザベス妃:ヘレナ・ボトム=カーター

 ジョージ6世の妻。

エドワード8世(デイヴィッド王子):ガイ・ピアース

 ジョージ5世の長男。


[内容]

 ヨーク公アルバート王子は吃音症に苦しんでいた。大英帝国博覧会閉会式でジョージ5世の代わりに演説を行なったが、散々たる結果だった。エリザベス妃は彼の吃音症をなんとかしようといろんな医者をあたる。長年いい医師に巡り会えずにいたところ言語聴覚士ライオネル・ローグを訪ねていく。王子を王子と思わない対等な立場で接するライオネルとの治療が始まる。

 やがてジョージ5世が亡くなり、王位を継承したデイヴィッド王子はエドワード8世として王の座につくが、離婚歴のある女性と結婚することにしたため、王位を退く。その結果、アルバート王子がジョージ6世として王位を継承する。

 戴冠式ではライオネルの助けがあり、式を無事乗り切る。さらにヒトラーがイギリスへ宣戦布告をしたことを受けて、ジョージ6世は国民にスピーチすることになる。ここでもライオネルが見守り、見事にスピーチを成功させるのだった。


[感想]

 英国王と彼を支えた言語聴覚士の二人三脚の物語。

・芽生えていく友情

 王家だろうが、関係なし。名前で呼ばせてもらう。対等な関係を突きつけてくるライオネルに、最初はアルバートがもう用事なしと考えている気配を示す。しかし、本をしっかりと読めている音声が流れるとエリザベスと共に再びライオネルの元へいく。そして治療に専念していく。やがて幼い頃の話を聞かせる。いつしかライオネルがいなくてはならない存在になっていく様子がよかった。

 そして最後のスピーチ、慎重に言葉を読み上げていくジョージ6世を、見守るライオネル。もう大丈夫と思ってか、途中から優しく見守るだけにする。ジョージ6世は無事スピーチを終えて、ライオネルに感謝を示す。そこには信頼関係が築き上げられているのが見て取れたのがよかった。


・吃音症を演じきるコリン・ファース

 ジョージ5世の代わりにスピーチをするアルバート。その様子を見守る国民。言葉が上手に出てこなくて、皆が失望というか、残念と思っている様子を見せる。それでもアルバートはなんとか最後まで読み上げようとする。その詰まりながら話す姿が実にリアル。本当に吃音症なのではと思う。さすが、アカデミー賞男優賞受賞しているだけのことはある。作品通じて、話すのに苦労している姿は実に苦しそうで、本人もなんとかしたいと思っているのが伝わってきた。その演技は必見。そこまでの苦労があっただけに、最後、若干途切れ途切れな感じを残しながらも最後までつっかえることなく演説を終わらせる姿には、やり切ったという感情が見ている方にも湧いてきた。


・英国王家も一般のマンションに住んでいた

 アルバートは王位に即位するまでは広めのマンション暮らし。そして王位に即位してから、宮殿に引っ越していく。子供達がどんなところに引っ越していくのと口にしているのが印象的だった。王族でも王以外はそれぞれ別の土地で住んでいるというのが発見だった。


・一番印象に残ったのは…

 ライオネルはアルバートと普通に会話をしている。普通に治療をする。

 ある時、ライオネルの自宅にアルバートとエリザベスが訪れてきたことがある。そのことをライオネルは妻に伝えていなかった。妻は出かけているから、大丈夫と思っていたら、予定よりも早く帰ってくる。そしてエリザベスが家にいるのを見て驚きで言葉を失う。さらにアルバートまで姿を見せて、跪いて敬意を示す。その姿を見ていたら、アルバートは王家の人物で、いかにライオネルの対応が他から見たら異質なのかを知る。その様子がすごく印象的で、あの時のライオネルの妻の表情が特に記憶に残った。


 身分関係なく、友情を築き上げていく二人に温かいものを感じる作品だった。

 鑑賞日:2021年12月18日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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