こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は、マイケル・ダグラス、ダイアン・キートン出演映画『最高の人生のつくり方』を紹介します!
[基本情報]
原題: And So It Goes
監督: ロブ・ライナー
脚本: マーク・アンドラス
製作: ロブ・ライナー / アラン・グライスマン / マーク・ダモン
製作会社: キャッスル・ロック・エンターテイメント
Foresight Unlimited Envision Entertainment
配給: Clarius Entertainment / フリースタイル リリーシング
製作年: 2014年
上映時間: 94分
[登場人物]
オーレン・リトル:マイケル・ダグラス
不動産で勤める。自分の家を売却したらバーモントに引っ越そうと考えている。
リア: ダイアン・キートン
オーレンの隣の住人。レストランで歌う仕事をしている。
サラ: スターリング・ジェリングス
オーレンの孫。息子が刑務所に入っている間だけ預かる。
[内容]
オーレンが家を売却するために、自分の所有しているアパートに引っ越してきた。偏屈っぷりを出して、同じアパートの住人から早くも嫌がられる。そんな折、息子のルークが刑務所に入るからその期間中だけ娘のサラを預かってほしいと頼りにくる。オーレンは拒絶するが、ルークは強引に預けていく。
オーレンはサラを隣人のリアに押しつけて仕事へ行く。サラがリアに懐いたのをいいことにそのままにしようとするが、サラの母親探しをして、母親に返すことを考える。警官の力を借りて調べ上げて、サラの誕生日に母親のところに連れていく。しかし、ドラッグをやっている様子の母親を見て、オーレンはサラを会わせるだけで、そのまま連れ帰る。彼女の誕生日祝いに遊園地へと連れていく。
またオーレンはルークが刑務所に入った真の理由を聞いて弁護士を雇って、釈放させる。さらにリアにはいい歌声を持っているのだから、もっと高い時給をもらえるようにエージェントをすると言って手を打つ。その中でリアとは親しい関係になっていくが、その直後、気まずくなる。
やがてルークは帰ってきて、オーレンは去っていこうとするのだった。
[感想]
第二の人生を歩む男女の恋の物語。
・60過ぎの二人が一人の少女がきっかけで近づいていく
偏屈だったオーレン。ルークが娘の面倒を見て欲しいと連れてきた時も容赦無く断り続ける。その様子を見ていたリアが助け舟。サラを自分の部屋に連れていく。アイスクリームを一緒に食べることでサラは少しだけ心を開く。
それでも以前、オーレンはサラの相手をしようとしない。
ところが、リアに奥さんの死とともに思いやりがなくなったと言われたのがきっかけで変化が起き始める。母親のところでは、相手の様子をみて方針を変える柔軟さを見せ、妊婦が今にも生まれると家にいた時には、文句を言いながらもお産の手伝いをする。それまでの偏屈っぷりが減っていた。
リアの働き先を準備するとか、ルークのための弁護士を雇うとかをサラッとやってのけるあたり、きっとそれなりに仕事をこなしてきた人なのだろうともわかる。そんな彼の心をサラが動かす。最後には一緒に生活できることを楽しんでいる感じだった。
最後にサラがイモムシの成長日記を映画にしていて、みんなに見せていた場面には驚き。こう言う作品でも作ったら、自信になるだろうと思う瞬間だった。
・オーレンの偏屈さはどこからきたのか
オーレンは犬が庭に糞をしようとしているのを見かけてライフルを構える。そして容赦無く発砲。まさか犬を射殺するのかと思いきや、黄色のペンキがお尻に付く。残酷な場面でよかったと思いながら、よく1発で当てたとオーレンの腕前に感心。最初がこのやや風変わりな場面。気難しい、それでいて悪人ではない、そんな印象を与える。
そのオーレンがアパートに到着。アパート前に集まっている人々に次々と無礼な発言をしていく。そう言う態度に対して、周りの人たちも友人ができないよとか思いやりを持ちなさいと貶す。
そんな人間関係が続くのかと思っていると、言葉遣いは極端に変化は見られないものの、少しずつ相手を思いやる態度も見せる。サラを遊園地に連れて行ったり、ルークに弁護士を手配してあげたりと。どこまでが本心なのか分からない感じは残るものの、最終的には素直さも見られて味のある人物だった。
直近で見た、『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』のマイケル・ダグラスとはまた一味違う役柄で上手に役作りしていると感じる作品でもあった。
・最初の綺麗な景色は一体どこだろうか
オーレンが引退後、バーモント州に行きたいと言うのは分かったものの、肝心の今住んでいる場所についてはあまり情報が出てこない展開だった。オープニングのカメラワークでオーレンが林道を運転する車に近づいていくまでの景色がとても綺麗で、緑あり、海あり、クルーザーあり、ゴルフをしているような景色もありで、リゾートっぽい土地なのはよく分かった。それだけに不思議なのは、ここからさらに長閑そうなバーモントに行きたいという。バーモントはさらにリゾートって感じなのだろうか。それとも隣との戸建てが1キロほど離れた郊外なのだろうか、にも興味がいく。しかし、一番の興味は一体ここは何州だったのだろうかと言うこと。最初に出てきたお墓がヒントだろうか。
また遊園地に行く場面がある。サラの誕生日にオーレン、リア、そしてサラと行く。一人乗りの椅子がぐるぐる回るアトラクションが、アメリカっぽく感じられた。日本の遊園地よりもアトラクションが大きく見えた。実際のところは分からない。
そしてアパート。アメリカにしては珍しいこじんまりとしたアパート。モーテルとも違う2階建てのアパートは、珍しい光景だったと思う作品だった。
鑑賞日:2021年9月14日
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また次回!
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