こんにちは、Dancing Shigekoです!
ミステリーな感じの気配。
今回は映画『彼女が消えた浜辺』を紹介します!
[基本情報]
原題:About Elly
監督:アスガル・ファルハーディー
脚本:アスガル・ファルハーディー
製作:アスガル・ファルハーディー
マームード・ラザウィ
シマイエ・メヘル
音楽:アンドレア・バウアー
撮影:ホセイン・ジャファリアン
編集:ハイェデェ・サフィヤリ
製作会社:Dreamlab
配給:Simile Mehr
上映時間:116分
[登場人物]
セピデー:ゴルシフテ・ファラハニ
本作品の中心人物の一人。アミールの妻。エリを旅行に誘う。
若干取り乱している感じがある。
エリ:タラネ・アリシュスティ
セビデーに誘われて、旅行に参加。保育園で勤めている。
まさかの結末に。。
アーマド:シャハブ・ホセイニ
恋人探しをしていて、エリを紹介される。
どこの国でも恋人探しは必至ということか。
ショーレ:メリッラ・ザレイ
ペイマンの妻。子供が3人いる。
神経質な感じ。
ペイマン:ペイマン・モアーディ
セビデーらと旅行に来ている。
比較的冷静。
アミール:マニ・バギギ
セビデーの夫。
彼だけ年齢がだいぶ離れているように見える。
[内容]
セピデーは保育園で勤めているエリを誘って、家族旅行に参加した。目的はアーマドに紹介すること。予定していた宿は二日目に大家が来るということで、予定を変更して海辺の別荘に泊まることにする。アーマド、エリを除く参加者は皆、既婚者。二人が話をできるような場を作りながら、宿泊を楽しむのだったが、二日目にエリがいなくなってしまうのだった。
[感想]
イランの作品。全編ペルシア語。
和気藹々の旅行が一転、行方不明になった女性を捜索する作品。
<楽しい旅行のはずが>
・誘った友人がいなくなる
この作品は一体、何が主テーマなのか。
全く予備知識がない中での鑑賞。
どうやら仲良し家族が3組が独身者アーマドの結婚相手を見つけよう、という裏目的がありそうな気配。その世話をしたのがセピデー。彼女の職場の友人エリを連れてくる。あまり乗り気ではないのか、乗り気なのか、掴み所が少ないものの、一応、みんなと仲良くしている。夜のゲームでは率先してゼスチャーゲームをしている感じ。
ところが二日目には帰ろうとしている。それを無理に引き止めるセピデー。やや渋々残った感じのエリが子供たちを見守っている。
寒いのかどうか、わからないけれど、男の子が海に入っている。エリは女の子二人と凧揚げを楽しんでいる。渋々ではないのか、と思ったものの、しばらくしたら、女の子たちが、親の方にいって、男の子が溺れてしまったと言いに来る。
そこから、大人がみんな海に入って探す。その時、エリがいない事に気づく。男の子は見つかったものの、エリはその後ずっと見つからないという展開。
彼女がいなくなったのが、その場が退屈だったからなのか、それとも男の子同様流されたのか。
<隠されていた事実>
・その事実を知ったみんなは
エリを探す展開から、エリが隠し事をしていたことが明らかになっていく。実は婚約者がいたと言う。その婚約者がエリを探しに来るという。事情を知らされたアーマドらは真実を伝えるか、婚約していたと言うことを知らなかったとシラを切るかで、物議を醸している。
知っていたといえば、エリの名誉が傷つく。知らなかったと言えば、自分達のメンツは保たれるけれど、みんなが騙されたような扱いになってしまうのか。
そんな議論がなされている。
いなくなってしまった事よりも、彼女が婚約していたと言う事実がみんなの中で物議を醸して、彼女の安否が心配されなくなってしまったような展開がなんとも不思議な感じだった。
<波打ち寄せる浜辺>
・夜は冷える
イランの映画を見るのは初めてと思う。そのため、いろんな場面が新鮮。
みんなが集まって車で移動して行く途中、川沿いにテントがたくさん張られて、皆休日を楽しんでいる様子は、ちょっとした発見。どこでもこういった日常生活があるのだと思うと安心する。
次に印象的だったのが、浜辺の別荘に案内されたメンバー。戸締りがきちんとできないから気をつけないといけない、とみんな警戒している。当たり前のことだけれど、鍵がかけられない環境は危険と思っている。この辺りの感覚は日本よりもしっかりしているように思う。こう言った場面を見ると、日本は平和ボケしているのかも、と感じてしまう。
そして季節が分からないけれど、夜は冷えると再三言っていたのが気になった。近くにある海風の影響で寒いのか、季節柄寒いのか。イランと言ったら、どちらかというと亜熱帯のイメージがあっただけに意外だった。
だいぶ荒れた海っぽかったから海風が厳しいということかなと思って、一人納得。
イランの作品を見たと言う事自体が新鮮に感じる作品だった。
鑑賞日:2023年5月14日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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