こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は映画『リンカーン/秘密の書』を紹介します!
[基本情報]
原題:Abraham Lincoln: Vampire Hunter
監督:ティムール・ベクマンベトフ
脚本:セス・グレアム=スミス
原作:セス・グレアム=スミス『ヴァンパイアハンター・リンカーン』
製作:ティム・バートン
ティムール・ベクマンベトフ
製作総指揮:ジョン・J・ケリー
サイモン・キンバーグ
ミシェル・ウォルコフ
製作会社:Bazelevs Company
ティム・バートン・プロダクションズ
デューン・エンターテイメント
20世紀フォックス
配給:20世紀フォックス
上映時間:105分
[登場人物]
エイブラハム・リンカーン:ベンジャミン・ウォーカー
母を殺され、斧を使ってヴァンパイアと戦う。のちのアメリカ大統領。
ヘンリー・スタージス:ドミニク・クーパー
リンカーンに戦い方を教える。実はヴァンパイア。
ウィリアム・H・ジョンソン:アンソニー・マッキー
リンカーンの幼馴染。奴隷として連れていかれそうになっていたところを助けに入る。
メアリー・トッド・リンカーン:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
リンカーンが働き始めたばかりの店にやってきた。のちのリンカーンの妻。
アダム:ルーファス・シーウェル
ヴァンパイアの始祖。
ジョシュア・スピード:ジミ・シンプソン
雑貨屋の店主。リンカーンを雇う。
[内容]
リンカーンは幼い頃に母親を殺された。
大人になったリンカーンは復讐することを考えていた。そして仇をとりに行ったが、男は死なず起き上がってくる。そこにバーで会った男ヘンリーが現れ、リンカーンを救う。奴らはヴァンパイアだと知らされる。リンカーンはヘンリーに鍛えてもらい、復讐の機会を狙っていた。
そのうち殺す機会がやってくるとヘンリーから説得され、それまでは他のヴァンパイアを始末することを手伝う。その生活を続けながら、リンカーンは一人の女性メアリーと親しくなっていき、やがて結婚していた。結婚を機にヴァンパイア狩りをやめ、政治の道に歩み始め、大統領になった。
そして奴隷を解放すべく南北戦争が始まる。アダムが統率するヴァンパイアが戦場に入ってきて劣勢と、リンカーンが指揮する北軍は劣勢になっていく。反撃のために銀を使った武器の供給をすることにするのだったが。。
[感想]
リンカーンがヴァンパイア狩りだったという一面を見せる作品。
・ヴァンパイア狩りだったリンカーン
リンカーンが幼い頃から日記を残していた。そういう語りから始まったこの作品。リンカーンが大統領になるまで、または大統領として活躍したところまでを描く伝記的な作品と想像して見ていたら、見事に予想を裏切られた。
幼少期に母親が襲われる。その翌日、白目を剥きながらリンカーンを睨み付ける瞬間がある。その異常な様子から何かぎ違うと感じ始める。まるでエクソシストと感じてしまう。しかし、そこでは、何かオカルト的なことが起こるわけではなく、そのまま母が亡くなってしまって終わる。
異変が起きたのは、リンカーンが大人になってから。バーで酒をぐびっと飲み干して、母親の仇を取ろうと、犯人を追いかけていく。びびって殺せないのかと思いきや、一発目は不発だったものの慌てて銃を用意して、二度目の挑戦では、右目に銃を発射。見事にとどめを刺したように見える。
ところが画面が切り替わった時には倒れたはずの男がいなくなっている。そして右目に銃弾が入った顔でリンカーンの目の前に現れる。この場面でもドッキリだったものの、さらに顔が白く変わって牙を剥き始める。ここで、明らかに普通の世界観ではないと確信。直後、ヘンリーが現れて助けてくれるのだけど、ヘンリーの説明では、世の中にヴァンパイアが無数いるという。まさかのヴァンパイアのいる世界観の作品。
予備知識なく作品を見るとこういう予想外の展開の時に、良くも悪くも裏切られる。そしてしばし混乱が続く。この作品はこういう世界観なのだと受け入れるまでに少し時間がかかってしまうもの。
・ヘンリーから戦い方を学ぶ
ヴァンパイアを倒せるようになりたいと言って!斧で戦う方法を教えてほしいとお願いする。訓練第一弾は木を一回で倒すというもの。ヘンリーに煽られながら、少しずつ籠る力が上がっていき、とうとう木を倒すことに成功する。その後もヘンリーとの格闘訓練が続く。
そして時は流れ、リンカーンはイリノイに移っていく。そこでヴァンパイア狩りを始める。結構、容赦なく切り付けては殺していくのだから、圧巻。そしてリンカーンがこんなにも戦士だった(作り話だとは思うものの)と言う設定にギャップを感じてしまった。
斧をくるくると回す練習などは結構、絵になっていた。
・ニューオリンズに向かう
イリノイからニューオリンズに向かう場面がある。その場面で、船がたくさん港に向かっている。北から南に向かっている場面だけれど、ニューオリンズと言えば、この頃は港が有名だったのかなと思わせる場面。たくさんの船が待機していて、大きな港感があった。
・老い知らずのヘンリー
実は自分もヴァンパイアになってしまったと言うヘンリー。彼が何年も後に現れても若いままだと言うのが印象的。
特に最後の場面。バーで飲んでいると隣に座っている青年が深酒をしている。その様子を見て、リンカーンの時同様に、深酒するのは人を殺そうと思っているか、告白しようとしている時だと言って話しかける。まったく見た目の変わっていないヘンリーが次なる若者に声をかける。それほ誰だったのか、と想像が膨らむ。
・最後の場面は…
南北戦争で銀を届けるために汽車に乗り込むリンカーン。そこにヴァンパイアの大軍が襲いかかってくる。汽車という狭い空間での戦いは緊張感のあった。そう言った緊張から解き放たれて、勝利を掴んだ後の場面。
リンカーンはヘンリーに手記を手渡して、妻メアリーと馬車に乗って出かけていく。リンカーンを巡る回想はここで終わるのだけど、きっとこの後、リンカーンは劇場で暗殺されたのだろうなと感じる終わり方だった。そこまでは見せずに終わっていく辺りが印象に残った。
戦うリンカーンと言うのが斬新な印象を与える作品だった。
鑑賞日:2022年3月12日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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