こんにちは、Dancing Shigekoです!
モネってあのモネだろうか。
今回は映画『モネ・ゲーム』を紹介します!
[基本情報]
原作:Gambit
監督:マイケル・ホフマン
脚本:ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
製作:マイク・ロベル
ロブ・パリス
アダム・リップ
製作総指揮:フィリップ・エルウェイ
リザル・リシャド
音楽:ロルフ・ケント
撮影:フロリアン・バルハウス
編集:ポール・トシル
製作会社:モメンタム・ピクチャーズ
フィルムネーション・エンターテイメント
配給:CBSフィルムズ
上映時間:89分
[登場人物]
ハリー・ディーン:コリン・ファース
絵画の鑑定士。
英国紳士っぽく描いているのだろうけれど、どうも冴えない感じが先行している。
PJ・プズナウスキー:キャメロン・ディアス
テキサスのカウボーイ。モネの『積み藁・夕暮れ』を所有している。
訛りがいかにも南部と思わせる。巧み!
ライオネル・シャバンダー:アラン・リックマン
メディア王。モネの絵を集めている。
表情の変化が乏しくて何を考えているのか、今ひとつ分からない。
マーティン・ザイデンベイバー:スタンリー・トゥッチ
ドイツ人の鑑定士。
映画『スーパーノヴァ』を見た後では、どうも印象が違う。
[内容]
ハリーは一攫千金を考え、モネの”積み藁・夜明け”を落札したメディア王ライオネルを騙す作戦を考える。それはモネの”積み藁・夕暮れ”の贋作を売りつけようと言うもの。ハリーは雑誌の取材でテキサスののどかな街に行った際にそこのカウボーイ PJ・プズナスウスキーの家でモネの”積み藁”を見つけたことにして、ライオネルに報告。
計画では、彼女をイギリスに呼びつけて、現物をハリーが鑑定して落札させると言うものだったが、ライオネルは計画に乗らない。そこで、ハリーはなんとかしてライオネルとPJの接点を作ろうと動くのだった。
[感想](※注:ネタバレあります、ご了承ください)
モネの贋作で一儲けしようとする鑑定士の物語。
<絵に描いた餅>
・順調にいかないもの
ハリーはライオネルにモネの”積み藁・夕暮れ”の写真を見せたら、すぐさま作戦に乗っかってくると考えて、話をしにいく。ところが、予想とは全く異なる反応。わざわざPJ・プズナスウスキーを招待する必要なんてないのではないか、と言う。それで計画が狂ったハリーは自腹を切って、彼女をイギリスに呼んで、ライオネルに合わせる算段を取る。
それでもPJの話術が立派で、ライオネルは彼女と会って、絵画を買うことに興味を示し始めるという流れ。
ハリーは一体、何をしたかったのか、と思ってしまう。
・どこまでが作戦だったのか
絵画に興味を示してもらったものの、絵の鑑定はハリーではなく、別のものに任せるという。担当になったマーティンに鑑定されたらPJの持っている絵画が贋作だとバレてしまうと思っていたのに、なぜかそうならない。
それなのに、今度はハリーが自ら贋作だと言い出す。
この辺りの展開には、一体、どんなカラクリがあったのかと疑問。そして、その後に待っていた展開にますますどこまで計算済みだったのかと思わずにはいられない。若干、後付けっぽくも見える結末に、どこまでが作戦だったのか、と疑問に感じた。
<個性的な二人>
・テキサス出身のカウボーイ
贋作を巡る作戦の中心人物を担うPJ・プズナスウスキー。キャメロン・ディアスが演じている。その訛りが実に巧妙と感じる。南部の訛りというか、独特のイントネーションが上手。キャメロン・ディアスの演技力に感心してしまう。
それとも元々そういう訛りを持っていて、普段、一生懸命標準的なイントネーションで話をしているのだろうか。そのくらい、自然だったと思う。(個人的な見解)
・裸マニアのメディア王
一方、騙される側のメディア王ライオネルこと、アラン・リックマン。映画『ダイ・ハード』に出ていた頃に比べたら、だいぶ年季が入ったと思う。もう亡くなっているというのだから悲しい。
ライオネルが激しい人物なのか、おとなしい人物なのか。今ひとつ掴み所にかける。
ハリーの想像していた計画の中で裸でオフィスの椅子に座っているという設定だったけれど、実際のライオネルはピシッとスーツを着こなす紳士。と思っていたのだけれど、最後にとっておきの映像が待ち構えていたのが印象的だろうか。直視してはいけない映像だったようにも思う(笑)。
<アメリカからイギリスへ>
・テキサスの砂漠地帯
ハリーがPJ・プズナスウスキーに会いにテキサスに行く。その景色といったら砂漠。サバンナ?荒野が広がる土地。そこでカウボーイとして生活しているPJ。この辺りの人たちは一体、どんな生活なのだろうか。買い物に行くにもかなり遠く離れたところに行かないといけない感じ。
アメリカの中でも場所が変われば景色が随分と変わる。
・イギリスの高級ホテル
ハリーの作戦に乗って、PJがイギリスにやってくる。かなりの高級ホテルに泊まる。その見た目は18世紀とか昔の建物そのものの感じに見える。ヨーロッパにはこういった石造り(?)っぽい屋敷のようなホテルが普通にあるのだろうか。その高級ホテルで、ハリーがパンツ姿で何度も部屋を行き来している。その姿を見たフロントのクラークは何か得心したような表情を見せるだけだから変な世界観。どうも至る所が掴み所に欠ける展開だった。
どうも見せ場を掴みきれない感じの作品だった。
鑑賞日:2023年2月4日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
Comentários