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映画『ミステリと言う勿れ』遺産相続に潜む闇――久能が暴く一族の秘密

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 4月21日
  • 読了時間: 4分

更新日:4月29日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 ドラマ特別編に続き。


 今回は映画『ミステリと言う勿れ』を紹介します!


[基本情報]

 原作:田村由美『ミステリと言う勿れ』(小学館『月刊フラワーズ』連載中)

 脚本:相沢友子

 音楽:Ken Arai

 主題歌:King Gnu「硝子窓」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

 挿入歌:King Gnu「カメレオン」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

 監督:松山博昭

 製作:大多亮、沢辺伸政、渡邊万由美、市川南

 製作統括:臼井裕詞

 プロデューサー:草ヶ谷大輔、野﨑理、谷鹿夏希

 Co.プロデューサー:大澤恵

 撮影:斑目重友

 照明:清水智

 録音:武進

 美術:棈木陽次、宮川卓也

 装飾:松下利秀

 編集:平川正治

 選曲:近藤隆史

 音響効果:壁谷貴弘

 VFXスーパーバイザー:野崎宏二

 記録:堤眞理子 

 監督補:品田俊介

 助監督:東條政利

 制作担当:竹井政章

 製作:フジテレビジョン、小学館、トップコート、東宝、FNS27社

 制作プロダクション:オフィスクレッシェンド

 配給:東宝

 上映時間;128分


[登場人物]

久能整:菅田将暉

 大学生。広島の美術館に来ている。

狩集汐路:原菜乃華

 狩集家の孫。遺産相続の候補者。


[内容]

 久能は広島の美術館に来ていた。その後、原爆ドームの観光までしていると、狩集汐路と名乗る女子高生と出会う。我路に紹介されたという。遺産相続争いで殺人が起こるかもしれないと言って彼女は久能を家へと連れて行く。

 祖父の遺書の公開の場で孫の四人の誰かに遺産を相続する旨が紹介される。それぞれに蔵の鍵が渡される。お題を解決したものに遺産相続の権利を与えると言う。久能は汐路と一緒に蔵について調べ始めるのだった。


[感想]

 ミステリと言う勿れの劇場版。遺産相続にまつわるいざこざに久能が巻き込まれる作品。

・遺産のために人殺し

 今回のネタは遺産相続。狩集家では先祖代々、遺産相続のために殺し合いが起きていたと汐路が言う。自分の親も殺されたのであって事故ではないと言い切っている。

 そして今回、遺産相続の候補になった自分も命が狙われると言う。そして実際に鉢植えが落ちて来たり、階段に油が塗られていて階段から転げ落ちたりと、身に危険が起きる。

 その犯人が誰なのかを調べると言う展開かと思いきや、物語は違った方へ。遺産を独り占めにするための殺人ではなさそうだと言うのが調べていく中で明らかになっていく。

 二時間という上映時間の中で、ストーリーが二段構えになっていて、飽きがこない展開。少しずつ紐解かれていく事実が実に興味深かった。


・久能のこだわり

 久能は急遽宿泊することになってしまう。汐路が家に泊めてくれ、下着やお風呂なども自由に使っていいと用意してくれている。しかし久能は下着は持って来ていると言う。距離のある旅行の時には不測の事態に備えて着替えを用意しているのだと言う。なかなかリスクヘッジの仕方がしっかりしていると感心。

 一方で、人の家や大衆銭湯には入らないと断言している。絶対に嫌だと全否定。妙なところにこだわりを持っているのが印象的。結局、お風呂に入ることになってしまうのだけど、そのこだわりっぷり、また下着を洗濯してもらって畳んでいる時も自分で片付けると言ってダイブして奪い取るなど、人とは違った感性の中で生きているのが見え隠れする場面。

 久能らしさを感じられて、印象的だった。


・自分のして来たことは正しい

 今回の一連の騒動の犯人が明らかになる。その人物が自分のやっていることは間違っていないと言って、罪を反省する様子も見せない。さらには予定外の結果になったのは、誤った情報を提供した方が悪いとまで言い出す。

 ここまで開き直れると、ある意味感心してしまう。人を殺すことを罪と思わず、予定外の人まで殺したことについては人のせいにする。こう言う神経の持ち主だから殺人ができるのだろうなぁと一人納得する結末だった。(犯人が誰だったかは、ネタバレになるので明記するのは控えておきます。)


 我路と再会すると思っていたので、やや肩透かしを食らったように感じる作品だった。


 鑑賞日:2025年4月20日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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