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映画『ポンペイ』神々は非情

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 2024年1月21日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年7月7日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 歴史物だろうか?


 今回は映画『ポンペイ』を紹介します!


[基本情報]

 原題:Pompeii

 監督:ポール・W・S・アンダーソン

 脚本:ジャネット・スコット・バチェラー

    リー・バチェラー

    マイケル・ロバート・ジョンソン

 製作:ポール・W・S・アンダーソン

    ロバート・クルツァー

    ジェレミー・ボルト

    ドン・カーモディ

 製作会社:フィルム・ディストリクト

      トライスター・ピクチャーズ

      コンスタンティン・フィルム

      インパクト・ピクチャーズ・ポンペイ・インク

 配給:ソニー・ピクチャーズ リリーシング



[登場人物]

マイロ:キット・ハリントン

 ケルト騎馬民族の反乱時にローマ人に滅ぼされたケルト人の生き残り。奴隷の剣闘士としてポンペイに連れて来られる。

カッシア:エミリー・ブラウニング

 ポンペイの有力者の娘。ローマの元老院議員に結婚を迫られる。

アティカス:アドウェール・アキノエ=アグバエ

 ポンペイの剣闘士の王者。あと一勝すると自由の身を手に入れられることが約束されている。

コルヴス:キーファー・サザーランド

 ローマの元老院議員。ポンペイに商人と取引にやってくる。


[内容]

 ポンペイにローマの元老院議員のコルヴスがポンペイに取引にやってくる。彼の本当の目的は商人の娘カッシアを妻に迎え入れることだった。

 商人は彼の歓迎の意を込めて、闘技場で剣闘士による戦いを用意していた。奴隷として連れて来られたマイロはアティカスと戦うことになっていたが、コルヴスの策略で、ローマ人によるポンペイの剣闘士の虐殺の場になるのだった。


[感想]

 ポンペイでのローマ人と剣闘士、商人の娘を巡る争いを描く作品。

・ローマ人と地方人の対立

 ローマの地方都市ポンペイ。町人たちからの言葉にはローマを毛嫌いしている気配が見え隠れ。カッシアも、彼女の侍女も、カッシアの父親もどこかローマを嫌っているのが見え隠れ。勢い余ってコルヴスに今の皇帝はどうですか?と無能と思っていそうな質問を投げかけてしまうほど。

 剣闘士たちの戦いでもローマ人を次々と倒していく様子を心底喜んでいる感じに見える。

 力で支配しようとすると地方の反発が大きくなるものなのだというのを感じる。


・争いの元は女性

 ローマでの生活に嫌気をさして逃げてきたカッシア。ポンペイへの帰路で見かけた奴隷に一目惚れのような感じになる。そしてポンペイでその奴隷が剣闘士で、次の大会で王者と戦わせることを知る。気になってしまうカッシア。

 それなのに大会の見学なのか、取引のためなのかローマからコルヴス元老院議員がやってくる。彼がカッシアに対して妻になれと迫ってくる。さらに両親の安泰を望むなら結婚しかないと言ったオーラを出し始める。

 しかしカッシアはマウロのことが気になっている。マウロは地震で暴れ出していた馬を宥めたついでに馬に乗っていたら、彼女も一緒に乗って、街から離れたところへとかけていく。その事実がコルヴスに知られて、コルヴスはなんとかしてマウロを始末しようと考え始める。

 そして大会でローマ兵対ポンペイの剣闘士という構図にして、なぶりごろそうとしている。

 どの時代でも女性を巡って男が争うというのはつきものなのか?と言っても、現代においてこういう構図があるのかは、よく分からないけれど。なにしろ、自分には無縁だからね。


・ポンペイを襲った悲劇

 この作品、ポンペイの人々がローマ人の圧政に負けることなく跳ね除ける、ことをメインに描く作品なのだと思っていた。そのため、コルヴスを倒してめでたしめでたし、というタイプなのだろうかなと途中から想像しながら鑑賞。

 なぜか仲良くなったマウロとアティカス、アティカスも生き延びるのだろう、と想像していたのだけれど、実は違う。

 歴史上、ポンペイは火山の噴火による被害が出たことになっていて、(映画を見終わった後に簡単に調べたら、そんな情報が出ていた)火山が噴火してからが見せ場だったのかもしれない、と思う展開。

 そして、その結末の非情さ。自然(=神々)の脅威に人類の非力さを感じた。


 もう少し違う結末にしてもよかったのではないだろうか、と思う作品だった。


 鑑賞日:2024年1月20日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


 
 
 

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