こんにちは、Dancing Shigekoです!
アクションを期待して鑑賞。
今回は映画『ボーダーライン』を紹介します!
[基本情報]
原題:Sicario
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:テイラー・シェリダン
製作:ベイジル・イヴァニク
エドワード・L・マクドネル
モリー・スミス
サッド・ラッキンビル
トレント・ラッキンビル
製作総指揮:ジョン・H・スターク
エリカ・リー
エレン・H・シュワルツ
音楽:ヨハン・ヨハンソン
撮影:ロジャー・ディーキンス
編集:ジョー・ウォーカー
製作会社:ブラック・ラベル・メディア
サンダー・ロード・ピクチャーズ
上映時間:121分
[登場人物]
ケイト・メイサー:エミリー・ブラント
FBI捜査官。誘拐即応犯リーダーの経験が買われて、カルテル壊滅作戦に駆り出される。
アレハンドロ・ギリック:ベニチオ・デル・トロ
メキシコ人で元検事。カルテル壊滅作戦の実行役。
マット・グレイヴァー:ジョシュ・ブローリン
CIA。
レジー・ウェイン:ダニエル・カルーヤ
FBI捜査官。ケイトの相棒。
[内容]
ケイトはアリゾナ州チャンドラーで人質誘拐事件の捜査に向かった。そこで爆発に巻き込まれる。その後、そこで発見した大量の遺体がメキシコの麻薬密売組織のカルテルが関与しているとして、CIAのマットは、カルテルのボスを仕留めるために、ケイトをFBIから引き抜気、一緒にカルテル撲滅作戦に参加させる。
ケイトは同じチームにいるアレハンドロのやり方に疑問を感じながらも、作戦を見守るのだった。
[感想]
アメリカとメキシコの関係性が見え隠れする作品。
・不法移民と麻薬売買
メキシコからどんどん移民がやってくる。その中には不法移民もたくさん。また国境近くではメキシコからアメリカに麻薬を持ち込んで売買している人たちがいる。これだけ見ていると、アメリカにとって、メキシコの存在は犯罪の温床っぽく映っているのかも、と感じる。
映画の中だけの描写なのか、現実も、アメリカではメキシコとの関係に苦労しているのか。隣接する国があると、こういった国同士のいざこざがより発生しやすくなるものなのかも、と感じる。そして日本が島国であることは、運が良いのだろうなぁと思う。少なくとも接している国の脅威を感じずに済むのだから。もっとこの環境のありがたみを感じていかないと思うようになった。
・国境付近の恐怖
麻薬組織の重要参考人をメキシコからアメリカに移送する。国境を越えた直後くらいで渋滞していて車が動かない。その移送車から少し離れたところに、怪しい気配の車が数台。
護衛部隊は、即座にその車が組織の人たちだと見抜き、様子を見ている。少しでも怪しい動きを見せたら、攻撃してよし、というスタンスで、容赦無く乗っていた人たちを撃ち殺す、場面がある。
国境付近だから、そういった物騒な人たちが入ってくるのか、それとも移送している人物がそう言った危険な組織の人だったからなのか。
メキシコでの緊張感も、なかなか。こういう環境で仕事をしていたら、FBI捜査官が誤発射するのも、なんとなく分かる。いつ襲撃されるか分からない、油断したら殺される、という極度のストレスから、冷静に行動するのが難しいのだろうと思わせる。
つくづく、日本は平和なのだなと思った。
・悪を征伐するために
ケイトはマックやアレハンドロのやり方は違法捜査だと思っていて、彼らを止めようとしている。あるいは彼らのしたことを上層部に報告しようとしている。しかし、この行為に一切の違法行為はなかったと誓約する内容の書面にサインをさせられて、捜査のやり方については不問になってしまう。
悪を仕留めるためには、時には悪のやり方で行かないといけない、ということなのだろう。世の中というのは、微妙なバランスで成り立っているのかもしれないと改めて思わされる。
本当に国境付近であのような銃殺騒動が起きるのだろうかと心配になる作品だった。
鑑賞日:2024年5月3日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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