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映画『フライト』ウィトカー機長が最後に見せた決断に救われる

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 2022年1月12日
  • 読了時間: 4分

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今回は映画『フライト』を紹介します!


[基本情報]

 原題:Flight

 監督:ロバート・ゼメキス

 製作:ローリー・マクドナルド / ウォルター・F・パークス / ジャック・ラプケ / スティーヴ・スターキー / ロバート・ゼメキス

 製作総指揮:シェリラン・マーティン

 製作会社:パークス/マクドナルド / イメージムービーズ

 配給:パラマウント映画

 上映時間:139分


[登場人物]

ウィップ・ウィトカー:デンゼル・ワシントン

 機長。操縦中に飲酒する。

ヒュー・ラング:ドン・チードル

 敏腕弁護士、ウィトカーの弁護をする。

ニコール・マッゲン:ケリー・ライリー

 薬物依存症で倒れて入院する。

ハーリン・メイズ:ジョン・グッドマン

 ウィトカーの友人。

チャーリー・アンダーソン:ブルース・グリーンウッド

 パイロット組合の代表でウィトカーの同僚。


[内容]

 アトランタ行きのSSJ227の機長 ウィトカーは、離陸直後、乱気流を突破して、無事安定飛行にした。しかし、間も無く離陸の時に、機体に異変が起きる。操縦不能になり、急降下。ウィトカーの必死の操縦で胴体着陸で、大惨事を防いだ。

 墜落事故は責任問題が論点になっていた。そこでウィトカーが酔っ払っていたことが明らかになるが、担当弁護士ヒューの支援で、罪は咎められずに済む運びとなっていた。

 そして国家運輸安全委員会の尋問会に出席する。



[感想]

 アルコール依存症のぱいろっとが選んだ道が描かれる作品。

・終始気になっていたのは上昇時のスピード出し過ぎ疑惑

 離陸直後、乱気流に入っていく。その中を抜けるために、ウィトカーは限度値を上回る速さで雲を突っ切っていく選択をとった。そして雲を無事に抜ける。約40分の空の旅と乗客に伝えるウィトカー。

 さて、その後、墜落事故が発生して、事故の原因調査が行われる。ウィトカーは終始飛行機の故障を訴える。その場面を見ていて、ずっと気になっていたことがある。それは、飛行機が故障する原因を作ったのは、ウィトカーの無茶な上昇だったのではないかと。この映画では、その無茶な操縦が論点になるのか、と想像していただけに、事故調査の過程でスピード出し過ぎが一切議論に上がらなかったのが予想外。

 素人目に感じることと、プロの目で見る事故調査というのは違うものなのだと知った。


・アル中、薬中のウィトカー

 目が覚めるなり、コカインを吸い込むウィトカー。さらに飛行機に乗り、乗客に機内放送をしている時にオレンジジュースにウォッカを入れていき、放送後にそのジュースを飲み干すウィトカー。

 こう言った行動を見ていると、アメリカ人の操縦する飛行機には乗りたくない、という思いにすらなってしまいそうだった。もちろん映画の中での出来事であり、ウィトカーに限った話なのだと思うものの、こう言ったアル中や薬中の人物が主人公として描かれるあたりは、アメリカの社会問題を取り上げているようにも感じられた。

 どのくらい、厳重な管理のもと機長は飛行機に乗り込んでいるのだろうか、とやや飛行機に対して不安を覚えさせる描写の作品だった。


・教会スレスレを飛んだ飛行機

 墜落直前、アトランタの土地を飛んでいく。機体は教会を避けきれず、翼が建物を分断していく。そして何もない平地へと胴体着陸する。ここがアトランタだからそれだけ開けた土地があったのか。アメリカの広大な土地を感じさせる。不幸な事故ではあるけれど、この場合は開けた土地への着地で大惨事は逃れられて良かったというのだろうか。

 映画とは言え、飛行機が怖く感じてしまった。

・一番印象に残ったのは…

 尋問会で進行を務めるエレン・ブロック。最初はウィトカーの神がかり的な操縦が大惨事を回避したと主張していく。そして最後の質問で、アルコールが検出されたのは死亡したドリーナだけだったと話す。彼女が機内でウォッカを飲んだと思うかと問う。

 この場面、ここまでのウィトカーの行動を見ていたら、間違いなく、「はい」と答えそうなところ。しかし、ウィトカーはここまできて、ウォッカを飲んだのは自分だと白状する。さらにアル中であることも告白。

 この意外な結末。何がウィトカーにそう決心させたのか。あの変化には正直ただただ驚いた。


 最終的に罪を認めたウィトカーを見た時、見ていて救われたと感じる作品だった。


 鑑賞日:2022年1月11日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



 
 
 

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