こんにちは、Dancing Shigekoです!
スマホで映画鑑賞。
今回は映画『バケモノの子』を紹介します!
[基本情報]
監督:細田守
脚本:細田守
原作:細田守
製作:斎藤優一郎
伊藤卓哉
千葉淳
川村元気
音楽:高木正勝
主題歌:Mr.Children『Starting Over』
編集:西山茂
制作会社:スタジオ地図
製作会社:THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
配給:東宝
上映時間:119分
[登場人物]
九太/蓮:宮崎あおい(幼少期)、染谷将太(青年期)
両親は離婚。母が交通事故で死亡してしまい、保護にあうことから逃げ出す。偶然バケモノの世界に迷い込んでしまい、熊徹の弟子になる。
『白鯨』を一生懸命読もうとしている姿が印象的。
熊徹:役所広司
熊顔のバケモノ。次期宗師候補の一人。現宗師から弟子を取るように言われ、弟子探しをしていたところに九太と出会い、弟子に取る。
バケモノと言う割には、優しい感じの存在感。
楓:広瀬すず
九太が人間の世界に戻った時に本屋で出会う高校生。その後、九太に勉強を教える。
おとなしそうで、言うことは言うスタンスが意外。
多々良:大泉洋
熊徹といつも絡んでいる悪友。猪顔のバケモノ。
そうか、大泉洋だったのか! 百秋坊:リリー・フランキー
豚顔のバケモノで僧侶。九太を諭すことが多い。
多々良と対照的で大人しく、熊徹の付き人としてバランスが取れている感じ。
猪王山:山路和弘
猪顔のバケモノ。熊徹と次期宗師候補。
ライオンだと思っていた。。
一郎彦:黒木華(幼少期)、宮野真守(青年期)
幼少期は九太に友好的だったが、青年になり闇に取り憑かれる。
見た目が人間だと思っていたら、人間だった。。
[内容]
蓮は里親に養われるのが嫌で、家から逃げ出した。行き場がなく、闇で身を潜めているとバケモノ熊徹に弟子にならないか、と声をかけられる。最初は断ったものの、気になり始め、後を追いかけていくとバケモノの住むところに迷い込む。そのままそこで熊徹の弟子になって、生活が始まる。
そのまま数年経過して、九太が大きくなる頃には熊徹と互角に戦っていた。意見が合わず家を飛び出していくと、渋谷に戻ってしまう。そこで、楓と知り合い、勉強に専念するようになるのだった。
[感想]
バケモノの弟子になる少年の物語。
<成長には支援が大切> ・素直じゃない二人の成長記
九太も熊徹も素直じゃなくて、常に相手に文句を言っている。しかしそれでいてお互いの行動を認め合っている。そのスタンスは最後まで保たれている。歳と共に確実に二人の仲が近づいていて、いい感じになっている。
もしどちらも素直だったら、逆にあそこまで成長しなかったのではないかと思う。お互いに刺激になる存在がいるというのは、成長する上では重要だと感じてしまう。
・前向きに頑張る蓮
九太は渋谷で知り合った女子高生には蓮と本名を名乗る。本を一生懸命読もうとしている蓮の姿勢も、その姿勢を決して笑うことなく、応援する楓のスタンス。自分が教えてあげると言って、大学受験も目指そうって挑戦していく。
それまで一切勉強してこなかった蓮が分からないことに対して、逃げるのではなく、解ろうとして立ち向かっていく。それを全面支援する楓という形。
成長するためには、支援が大きいというのを感じる。
<闇を持つのは人間>
・図書館で騒ぐ団体
楓が図書館で賑やかにしている団体を見かけて、騒ぐなら外に行って頂戴とお願いする。外なら何をしてもいいからと。意外にもその団体、大人しく外に出ていったと思ったら、楓が図書館を出た時に外で待ち伏せしていて、いちゃもんをつけていく。こういう集団でいじめをするあたりが人間の闇なのかなと感じる。
バケモノの世界ではこう言ったいじめらしきものがなく、どちらかというと寛容な世界と感じるだけに、闇を持つのは人間だけなのだろうか、と思ってしまう。
・一郎彦に闇の穴
そしてバケモノの世界でも一郎彦が闇に取り憑かれてしまう。バケモノのはずの一郎彦が闇に取り憑かれて、誰もが不思議に思う。バケモノの世界では人間は闇に取り憑かれるから気をつけろと言われる所以。一郎彦は実は人間で、皆が心配する闇に飲み込まれてしまったパターン。その後、バケモノの世界から渋谷へと移動していくのだけれど、この人間の闇にスポットを当てているように感じた。
<人間界とバケモノ界>
・バケモノの世界 渋天街
バケモノ、というと獰猛な外見の生き物を想像していたけれど、意外と普通。獣が人間の姿に化けた、バケモノと言う感じ。そのバケモノがたくさん住む渋天街。どこか『千と千尋の神隠し』のお湯葉のような感じがある。あるいは平安や江戸時代のような平屋がたくさん立ち並ぶ街並み。その様子を見ると長閑な世界と感じる。バケモノと言っても、普通の生活を送っているのだと感じる描写だった。
・渋谷
蓮がもともと住んでいたのは渋谷。渋谷の交差点109、TSUTAYAなどが普通に登場する。若者と言ったら渋谷にするのが舞台というものなのか。最初に蓮が出てきたのは9歳の時だったから、若者通り越して小学生だけれど。
そんな渋谷で父親と再会するのだけれど、食材を買って帰っていく姿が妙に印象的。渋谷と言ったら、生活するというよりは若者たちが集まってきては騒いでいく、そして帰っていく。そんなイメージの場所だけに、普通に食材買って家で料理をする、という庶民的な空間も存在しているという事実に、そういった当たり前の生活も存在しているのを知って、恥ずかしながら、発見という印象。
成長に貪欲と感じる作品だった。
鑑賞日:2022年10月16日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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