こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を紹介します!
[基本情報]
原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness
監督:サム・ライみ
脚本:ジェイド・バートレット
マイケル・ウォルドロン
原作:スタン・リー
スティーヴ・ディッコ『ドクター・ストレンジ』
製作:ケヴィン・ファイギ
製作総指揮:スコット・デリクソン
製作会社:マーベル・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
上映時間:126分
[登場人物]
ドクター・ストレンジ:ベネディクト・カンバーバッチ
魔術師。元マスター・オブ・ミスティック・アーツ。
ワンダ・マキシモフ:エリザベス・オルセン
魔女。マルチバースに詳しそうと言うことでストレンジが訪れていく。
クリスティーン・パーマー:レイチェル・マクアダムス
ストレンジの元恋人。結婚式にストレンジを招待している。
アメリカ・チャベス:ソーチー・ゴメス
ユニバースを行き来でいる力を持つ少女。まだ力を制御できずにいる。何者かにその力を狙われている。
[内容]
ドクター・ストレンジがクリスティーンの結婚式に参列している時に、外で騒ぎが起きる。一人の少女アメリカ・チャベスがタコの怪物に襲われている。ストレンジは彼女を助ける。事情を聞き出すと、ユニバースを行き来できる力を持っていて、狙われているという。
マルチバースについて知っていそうなワンダのところに話を聞きにいくと、実はチャベスの力を狙っているのはワンダだと言うことが分かる。
ストレンジは、チャベスを匿っているカマー・タージに戻り、ワンダの攻撃に備える。しかし、ワンダは意図もあっさり防御網を突破してくる。ピンチのところを、チャベスの力でストレンジとチャベスは別の世界に飛んでいくのだった。
[感想]
マルチバースを行き来しながらストレンジが少女を守る作品。
・夢だと思ったその世界
ストレンジは、一人の少女と共に怪物から逃げている。そして全ての魔法の頂点になる魔法が記された書物を手に入れようとしている。ところが、もう少しで届くと言うところで怪物に追いつかれる。ストレンジは少女を守るのを諦めて、彼女のもつ力を奪うしかないと結論づける。その時、異次元への扉が開き、二人は吸い込まれていく。
そしてストレンジは目が覚める。
という展開から始まる。夢だと思っていたその世界。ストレンジは、クリスティーンの結婚式の時に起きた騒ぎに巻き込まれている少女を見かけ、既視感に襲われる。夢で見た君と同じだと話をしていると、それは夢ではなく実際に別のユニバースで起きていたことだと説明される。
マルチバースが夢で繋がるという流れ。そんな世界観を見ると、これから夢を見たときに、これはどこか別のユニバースで起きていることなのかも、などと考えるようになってしまいそう。
結構、興味深い見せ方だと思った。
・ワンダに何が起きたのか
ストレンジはマルチバースについて教えてほしい、とワンダに聞きに行く。ところが、ワンダは今の世界には何もない。本当なら、自分は二児の母で幸せな生活を送っているはずだった、と言ってチャベスの力を寄越すようにストレンジに持ちかける。
MCUの映画は一通り見ていて、ワンダはアベンジャーズ/エンド・ゲーム以降何かは登場していなかっただけに、この変わりっぷりに驚き。そして、ディズニー・プラスで配信されているワンダヴィジョンで何か描かれているのか。あまりの変貌ぶりに、何が起きたのか気になってしまう。
ダーク・ホールドと呼ばれる闇魔法に手を染めたから、変貌してしまったのか。手に入れたいものを入れるために、その魔法に染まったのか。
もう一度、過去の作品を復習してみようと思う変化っぷりだった。
・ニューヨークの姿が色々と変わる
マルチバースでいろんなニューヨークに到着する。建物に蔦が伸びている世界や、完全に荒野と化しているニューヨークもある。そんな中、一番見慣れているのは、いつものストレンジがいるニューヨーク。
ふとクリスティーンが挙式していた教会は、スパイダーマンでも登場していただろうか、と考えを巡らせる。いつも海外の映画を見て思うのは教会が立派だと感じる。18世紀頃のオーラがあっていい。
・マルチバースだからこそ成り立つ共演
ストレンジは飛ばされていったユニバースでその世界のストレンジを探しに行く。しかしストレンジは英雄として祀られているだけで、すでに死んでしまっている。そこではバロン・モルドがマスターとして存在しているが、彼に拘束されてしまう。
そして裁きを受けることになるのだけれど、この時の顔ぶれが豪華。Mr.X、キャプテン・マーベル、キャプテン・カーターはキャプテン・アメリカの代わりの存在だろうか。ファンタスティックフォーのキャラなどが登場するという、マルチバースならでは組み合わせが作り出されているのは印象的。
スパイダーマンの時にも感じたことだけれど、マルチバースにすることで、いろんな作品とのつながりを描きやすくなったと感じる。今後の展開に楽しみな要素が増えたと思う。
それにしても、この世界ではワンダが最恐であり、最強だったと思う。各映画の主役級のメンバーを実に無惨に、そして簡単に捻り潰してしまうその強さは脅威だった。
・クリスティーンとの関係はどうなる?
ストレンジは、クリスティーンの結婚式に行って、久しぶりに言葉を交わした様子。そこで言われたのは、ストレンジと一緒にいることはできないと思うと言うもの。考えてみると、ドクター・ストレンジの作品としては、二作目であり、これまでに何度か登場した作品ではクリスティーンとの関係が全く描かれていなかった。それが、今回、ついにその関係が描かれる。どのユニバースに行っても、そのユニバースのストレンジはクリスティーンに想いを秘めている感じなのが描かれる。それに対して、クリスティーンはストレンジは愛には無縁の存在なのだろうと考え、距離を置こうとしている感じがある。
それでも、別のユニバースのクリスティーンと行動を共にして、最後には二人の心がつながった感じの描写がある。では、ストレンジは、自分のユニバースでのクリスティーンとの関係をどうしたのだろうか。結婚してしまったけれど、思いをぶつけに行ったのだろうか。
この二人の行方がどうなったのか、その行方が気になる結末だった。
マルチバースを自由自在に操れるようになり、さらに世界の幅が広がった印象の残る作品だった。
鑑賞日:2022年5月5日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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