こんにちは、Dancing Shigekoです!
タイトルが気になって鑑賞してみました!
今回は映画『スーパーノヴァ』を紹介します!
[基本情報]
原題:Supernova
監督:ハリー・マックイーン
脚本:ハリー・マックイーン
製作:エミリー・モーガン
トリスタン・ゴリハー
製作総指揮:ヴァンサン・ガデール
メアリー・バーク
エヴァ・イエーツ
音楽:キートン・ヘンソン
セーラ・ブリッジ
撮影:ディック・ポープ
編集:クリス・ワイアット
製作会社:ザ・ビューロー
英国映画協会
BBCフィルムズ
クイディティ・フィルムズ
配給:スタジオカナル
上映時間:95分
[登場人物]
サム:コリン・ファース
ピアニスト。同性愛者でタスカーと生活している。
哀愁漂う感がすごい。
タスカー:スタンリー・トゥッチ
作家。認知症(関係)を患っている。
全てを悟ってしまったと感じている様子が滲み出る。
リリー:ピッパ・ヘイウッド
サムの姉。一人娘がいる。
なんでも受け入れてくれそうな気配がある。
[内容]
サムとタスカーはキャンピングカーで旅に出た。タスカーは少しずつ自分が失われていくのと向き合いながら、サムとの時間を大事にしていた。
サムの実家に行き、姉家族や古くからの知人を集めたパーティをし、その後、二人はサムが演奏会をする土地に向かっていくのだった。
[感想]
サムとタスカーが今後の人生に向き合う作品。
<人生のあり方>
・認知症が進行していく
映画は二人の男性がキャンピングカーに乗って、一本道を走る場面から始まる。何かを秘めていそうだけれど、それが何かは前半のうちは明かされない。
そしてサムの実家に着き、姉リリー家族と時間を過ごす。その辺りから少しずつサムが負担を強いられていることが明かされていく。
一体、何が起きているのか。
<寛容な人々>
・パーティに集まる
そんな疑問はリリー宅に続々と集まってきた人たちの前でのスピーチで明かされる。タスカーがスピーチを用意していたけれど、読むことができない。それでサムに任せて、サムが読み進めていく。
その内容はタスカーがそのうち、全てがわからなくなってしまうと言うもの。はっきりした病名は明かされなかったものの、認知症というのか、アルツハイマーなのか、に罹っていて、やがて周りが分からなくなるというもの。
そうと分かっていても、みんな賑やかにパーティを過ごしている。温かさが伝わってくる集いだった。
<緑多き>
・果てしなく続く一本道
サムとタスカーは、リリーの家に車でも、家を離れた後も、とにかく一本道を走り続けている。車がすれ違えないのではないか、と思うような道をひたすら走り続けていく。
緑が非常に綺麗な場所。最初、アメリカだと思っていたけれど、どうやらイギリスだったみたい。どの辺りなのか分からないけれど、とにかく綺麗な場所だった。
そのたどり着いた先の家で、タスカーはまだ自分の意志で行動ができるうちに、命を絶ちたいと言う。サムは一人残されるのは嫌だだと言う。
この二人のやりとりが重い。正直、答えはない。自分がタスカーの立場になったら、同じように思うかもしれないし、逆に自分の愛する人たちがタスカーのようになったら、サムと同じように考えるように思う。立場が変われば、どっちも起こりうる考え方。
この作品ではその後の結末をはっきりと描かずに終わっている。果たしてどんな結末だったのか。
他人事ではない難しい課題と感じる作品だった。
鑑賞日:2023年1月8日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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