こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は映画『スパイ・バウンド』を紹介します!
[基本情報]
原題:Agents Secrets
監督:フレデリック・シェンデルフェール
脚本:フレデリック・シェンデルフェール
リドビック・シェンデルフェール
ジャン・コスモ ヤン・ブリオン
オリビエ・ドゥイエール
配給:コムストック
上映時間:110分
[登場人物]
リザ:モニカ・ベルッチ
フランス諜報機関のエージェント。船の出航場所、出航日時などを調べ出す。今回の仕事が終わったら組織を抜け出そうと考えている。
モニカ・ベルッチと言ったら、どうしてもマトリックスに出てきた時のイメージが強い。この作品では、どちらかと言うとややくたびれているようにも見えたのが気になった。
ジョルジュ:バンサン・カッセル
フランス諜報機関のエージェント。今回の作戦の現場リーダー。仲間を殺され、犯人を追いかける。
過去鑑賞した作品の中で見たことのある俳優。しかしそれがどの作品だったか。スパイというよりは悪役な人相だけれど、やることはきちんとこなす部分が印象的。
[内容]
アフリカの内戦に武器を流している組織がモロッコ・カサブランカきら出港する船に武器を積んで出荷すると言う情報をフランスの諜報機関が入手する。その計画を阻止するためにジョルジュを中心としたチームが船を沈没させる作戦に出る。
カサブランカに入ると計画を中止するようCIAから迫られるが、無視して作戦決行。計画通り作戦は成功したが、チームメンバーの一人が殺され、さらにリザは空港で密輸の疑惑で逮捕される。ジョルジュはチームを狙うものを追う。
[感想]
フランス諜報機関が動く作品。
・ベビーシッターに扮して
武器輸送する船がどこからいつ出発するのか。調べるためにリザが関係者の自宅にベビーシッターを装って潜入する。子供二人を相手に面倒見ながら、タイミングを見計らって、プリンに睡眠薬を入れて、二人に食べさせる。そして寝静まり返ったところで、部屋の中を捜索。
子供相手でも睡眠薬をわざわざ飲ませるものなのだと感じる。寝たかどうか確認するのに首元に手を当てたあたりも、少し気になる。一瞬、殺したのかと思わせる。そこまで非情ではなかった。
・作戦は順調に
カサブランカから出港する船に爆弾を仕掛けて、タイマーで爆破する。その準備が着々となされる。
そして作戦当日。船底の片側に爆弾を仕掛けるのはすんなり。反対側に仕掛ける時に、甲板からゴミを投げ捨てられ、そのゴミを狙ってサメが現れたのを除けば、大きなトラブルもなく設置完了。爆弾から引き抜く棒も両方持ち帰り、特に問題なし。サメに襲われかけた拍子に棒を持ち帰るのを忘れるのかも?と思っていたけど、予想は裏切られる。
どうやら見せ場はこの後にあるみたい。
・ジュネーブ、カサブランカ、マドリードと飛び回る
スイス、モロッコ、スペイン。一度はアメリカにも渡り、いろんな景色が楽しめる。ヨーロッパとアメリカ、アフリカでは基本的な街の作りが違うのも印象的。旅行気分が味わえるのは映画の醍醐味。
・狡猾な手口
作戦が終わって、帰国すると待ち受けている罠。リザは荷物検査で呼び出され、チェックされる。ヘロイン所持で捕まり、そのまま刑務所に入れられる。
そして刑務所にいる武器密輸組織の一味を釈放前に殺すよう指示される。その指示の仕方が卑劣。
なぜわざわざ刑務所に入って中で殺害しなければならなかったのか。普通に釈放後を狙うのでもよかったのではないか。組織の命令に背くかもしれないとでも考えたのだろうか。作戦を伝えて、不意打ちにならないようにするのでもよかったのではなかろうか?疑問が残る部分。
一方でリザが今回の船爆破の作戦を最後に仕事をやめると上層部にも伝えていると言っていた事が関係しているのだろうかとも想像された。組織から抜け出すことはできないと暗に言いたかったのかもしれない、と解釈しておくと理解できる部分もあった。
・復讐に動く
もしかしたらジョルジュはリザが捕まった理由が、彼女の意志を知った上層部の仕業と思ったのかもしれない。釈放されても無事では済まされないのだろうと考えて、事前に仲間に伝えて、逃走の準備をしている。この辺りは柔軟。
仲間の一人が殺されたら、誰に殺されたのかを調べ上げて、すぐさま殺しに行くフットワークの軽さは目を見張る。とびっきり優秀と言った感じはないものの無難に他よりも秀でている感じが出ていた。
全編フランス語のスパイ映画と言うのが印象的な作品だった。
鑑賞日:2022年6月25日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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