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映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』脳を融合化させた一号ミラ 作られた記憶をもとに戦い続ける

執筆者の写真: Dancing ShigekoDancing Shigeko

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 フロリダ沖でマナティーが大量に死んでいるのが見つかった。全数の1割近くに上る死亡。環境に異変が起きている。人類だけではなく、地球上の生物が共存できる環境を維持するためには何ができるのか、考えさせられる。


 今回は映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』を紹介します!


[基本情報]

 原題:Ghost in the Shell

 監督:ルパート・サンダース

 脚本:ジェイミー・モス / ウィリアム・ウィーラー / アーレン・クルーガー

 原案:士郎正宗『攻殻機動隊』

 製作:アヴィ・アラッド / アリ・アラッド / スティーヴン・ポール / マイケル・コスティガン

 製作総指揮:石川光久 / 藤村哲哉 / 野間省伸 / ジェフリー・シルヴァー

 製作会社:ドリームワークス・ピクチャーズ / リライアンス・エンターテインメント

      アラッド・プロダクションズ / 上海映画グループ / フアフア・メディア

 配給:パラマウント映画

 上映時間:107分

[登場人物]

ミラ・キリアン少佐:スカーレット・ヨハンソン

 人間の脳を移植して義体化を成功させた一号機。


バトー軍曹:ピルー・アスベック

 公安9課の隊員。


荒巻大輔大佐:ビートたけし

 公安9課の隊長。

オウレイ博士:ジュリエット・ビノシュ

 ミラを作り出した科学者。


クゼ:マイケル・カルメン・ピット

 ハンカ・ロボティックスの科学者を狙うテロ。


カッター:ピーター・フェルディナンド

 ハンカ・ロボティックスの社長


[内容]

 人類は部分的に機械にしていく義体化技術を取り入れていた。そんな中、脳のみが人間の義体化ぎ行われ、その成功例 少佐は一号機となった。

 一年後、公安9課で世の中の犯罪を阻止する仕事をしていた。要人の居場所を調べていたところ、テロが発生する。急ぎ、現地に向かうと芸者タイプのサイボーグがデータハックをしているのが見つかる。

 その裏にいるクゼという人物をミラはバトーらと追いかけ始める。ところがクゼに近づくにつれ、ミラは忘れていた過去を思い出すことになる。そして真の敵が誰かがわからなくなっていくのだった。

[感想]

 攻殻機動隊のハリウッド化。

・なぜゴーストinザ シェルなのかを知った

 スカーレット・ヨハンソンの体のラインがくっきりと出ている肌色、ないしは白色のスーツ姿がどうなのかと映画を見る前に感じていた。全く予備知識のない中での鑑賞だったので、オープニングで簡単な時代背景の説明があって、タイトルの意味を理解する。

 さらに脳移植がされている様子が映し出されて、理解が深まる。精神=ゴースト、シェルとは人工的に作られた箱物。そこに人間の精神が宿っているということだったのを知って、だいぶ自分の想像していた世界と違うことを知った。

 ミラは完全なサイボーグ。脳と機械が融合した第一号という設定。そして、今回テロを起こしたのが、ミラよりも前に実験された脳移植の失敗事例のクゼという設定。さらにクゼから、ミラの過去は作られたものだと知らされるという流れ。

 途中で何度も見かけていた寺院のような建物がどういう意味なのか、それが明かされた時にミラはやるべきことを理解するという流れ。

 結構、映像は完成度が高く一つの世界がしっかりと作られていると感じた。


・バトー軍曹と荒巻大佐は意外とGood guy

 バトー軍曹は、ミラと一緒にクゼの居場所を突き止めるために調査にいく。入っていったサウンドカフェ?で爆発に巻き込まれて目をやられてしまう。その結果、目を義体化して、レンズのような目になってしまう。見た目だけで言ったら、かなり怪しい人物になったにも関わらず、ミラとともに行動をしている。二人が並んで歩くとかなり身長差があって、バトー軍曹の背の高さが際立つ。なんとなく裏切るような気配があったものの、最後までミラを支援し続けていたのが意外であり、その関係性がよかった。

 そしてもう一人意外な存在、ビートたけし演じる荒巻大佐。日本語で話しているのに、他の人たちと普通に会話が成り立っているのは、みんな義体化で脳の一部が機械化されているからなのだろうと思いながら鑑賞。感情が全く表情に出ない荒巻大佐。こちらも見るからに裏切りそうな、あるいは裏がありそうな存在。そう思っていたのに、意外にも最後に大物のトドメを刺したのが荒巻大佐だった。

 自分の人を見る目の低さを感じてしまった(笑)

 嬉しい予想の裏切られ方だったのはよかった。


・ブレードランナーに通じる街並み

 派手なネオンと至る所で見かけるホログラム。近未来というのはこういったホログラムが街中に普通に使われているというのが、共通の世界観なのだろうか。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のジョーズの看板、『ブレードランナー2049』の街中の宣伝など、ホログラムがよく使われている。

 そういった世界観を作り出されているまちがどこなのか。気になってエンドクレジットに注目していたら、ニュージーランドと香港とあった。ニュージーランドではなさそうなので、おそらく香港の街並みを元に作り出された街並みなのだと思われる。

 海にまで迫る高層ビル群、確かに香港っぽいといえばそうかもしれない。

 将来、ホログラムが街中を彩る時が来るのか。こういった世界観に触れると近未来と感じる。


 近未来、人間は徐々に人間ではなくなっていくのかもしれない、と感じる作品だった。

 鑑賞日:2021年11月21日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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