こんにちは、Dancing Shigekoです!
史実はどのように描かれているのか?
今回は映画『オッペンハイマー』を紹介します!
[基本情報]
監獄:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
原作:カイ・バード
マーティン・J・シャーウィン『オッペンハイマー「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇」』
製作:エマ・トーマス
チャールズ・ローヴェン
クリストファー・ノーラン
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集:ジェニファー・レイム
製作会社:シンコビー・フィルムズ
アトラス・エンターテイメント
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
上映時間:180分
[登場人物]
J・ロバート・オッペンハイマー:キリアン・マーフィー
理論物理学者の第一人者。原爆開発プロジェクトのリーダーになる。
[内容]
理論物理学者のオッペンハイマーはその知識を買われて、原子爆弾の開発・製造のプロジェクトのリーダーに就任する。物理学者同士の議論を繰り返し、最終的に実験に成功する。
しかし、オッペンハイマーは、ソ連にも原爆の情報を流していたのではないか、と言う疑惑が掛けられるのだった。
[感想]
オッペンハイマーの成功と没落を描く作品。
・兵器の背後には学者がいる
原爆が落とされた、という史実は知っているけれど、原爆を作る仕事をしていた人たちがいたというのを考えたことがなかった。という意味で、当たり前のことだけれど、作るために苦労した人たちがいたのを知るのは発見。
原爆、水素爆弾の話などをしている学者たち。それが、どのように使われるかをどのくらい想像できていたのか。実現するための難しさをどう克服するか、という興味だけに駆られて、原爆を作ったのではないか、って思える。
原爆を作ることがあまりにも当たり前のように始まった、という事実が恐ろしい。もっとその部分に衝突があっても良かったのではないか、と感じずにはいられない。
・遠くの国の出来事
原爆が完成して、オッペンハイマーは日本に原爆が投下されたかどうかを気にしている。6日に投下されることになっているけれど、どうなったのかと。そしてラジオで大統領の放送が流れる。広島に投下したことが語られている。
当たり前のことかもしれないけれど、実際に投下されたのは日本であって、アメリカではない。原爆を落とした衝撃がアメリカに伝わるわけはなく、ラジオの内容もどこか遠くの国で起きている出来事といった印象を与える。
戦争というのは、戦場にいる人たちには肌感覚で恐怖が伝わってくるけれど、戦場になっていない人たちには、他人事っぽく感じてしまうものなのだろうと思う。
・出る杭を打つ
この作品で描きたかったことは何か?原爆の開発に成功して一躍時の人になったオッペンハイマー。出る杭をうちに来る文化がどこにでもある。と言うことを描きたかったのか。結果的には、オッペンハイマーを貶めようとした人たちの作戦は失敗に終わり、彼の成果は世の中に認められたと言うことだったのかな?
学問をもっと世の中のためになることに活かせる時代が来てくれることを願うと思う作品だった。
鑑賞日:2024年4月5日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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