こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は映画『イントゥ・ザ・ストーム』を紹介します!
[基本情報]
原題:Into the Storm
監督:スティーヴン・クォーレ
脚本:ジョン・スウェットナン
原作:トッド・ガーナー
音楽:ブライアン・タイラー
撮影:ブライアン・ビアーソン
編集:スティヴン・クアーレ
エリック・A・シアーズ
製作会社:ニュー・ライン・シネマ
ヴィレッジ・ロードショー・ビクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
上映時間:89分
[登場人物]
ゲイリー・フラー:リチャード・アーミティッジ
シルバートン高校の教頭。二人の息子がいる。
どこかで見たことがある顔。
アリソン・ストーン:サラ・ウェイン・キャリーズ
気象学者。ピートの依頼で竜巻の発生箇所を特定する協力をしている。
印象が薄い存在。
ピート・ムーア:マット・ウォルシュ
竜巻ハンター。竜巻の目を撮るために危険な撮影を繰り返している。
なぜそこので笑顔になれるのか、と思う場面があった。
ドニー・フラー:マックス・ディーコン
ゲイリーの長男。高校の卒業式の撮影を頼まれていたが、3年生のケイトリンと廃工場の撮影に向かう。
父親とうまく行かないのは、どこも一緒なのだろうか。
トレイ・フラー:ネイサン・クレス
ゲイリーの次男。ドニーの代わりに卒業式の撮影を担当する。
ビデオ小僧という感じ。最初、ドニーと双子なのかと思った。
ケイトリン・ジョンストン:アリシア・デブナム=ケアリー
シルバートン高校の3年生。ゼミのレポート用に撮影した動画が壊れていて、レポートが無効になりそうで落ち込んでいる。
ピンチになって仲良くなる高校生らしい感じの女性。
[内容]
アメリカの南部の町シルバートン近辺で竜巻の撮影をしようとしている部隊がいた。その隊を率いているのはピート。彼はほとんど役に立たないアリソンのいうことを信じず、勘を信じて移動しようとしていたが、アリソンは自信を持ってシルバートンに竜巻が発生するというので、現地向かった。
その頃、シルバートン高校では卒業式が行われていた。撮影することになっていたドニーはケイトリンの困っているのを見かけ、彼女と一緒に廃工場の撮影に向かうことにしていた。やがて、巨大竜巻がシルバートンを襲うのだった。
[感想]
竜巻がシルバートンを襲う作品。
<竜巻x家族愛>
・竜巻追跡作品?
作品の中心は竜巻。竜巻の目を撮りたいと言ってチームを組んでいるピートを中心に物語が展開。彼ら以外に冒険家が登場して、竜巻に突撃していく。といった設定を見ていると、基本は竜巻中心。パニック映画なのだろう、という感じ。
竜巻だけでどれだけ物語を展開できるのか、というのが興味の中心。
今となっては竜巻で車が飛んでくるというのは、よく見かける映像であって、竜巻の凄さをどう表現するのかも興味。と思っていたら、衝撃の場面が待っていた。
なんと!
ジャンボ機が浮き上がって、風に乗って飛んでいくという。これは竜巻映画の中では特徴的な場面だったように思う。
・家族救助作品?
そして内容としては竜巻だけではなく、竜巻の被害が出始めて連絡が取れなくなった息子を助け出しにいくというのが軸になってくる。ゲイリーがトレイにドニーがどこに行ったかを確認する。
すると北の方の廃工場に行ったという。ケイトリンのレポートのために付き合っていると言い訳がましく伝える。この辺り、竜巻の危機的な状況でも父親に後ろめたさを感じている子供たちの様子が出ているのも印象的。
竜巻の目を見たいと考えているピートと、トビーを助け出したいと思っているゲイリーの二つの物語が時々発生する竜巻の影響を避けながら展開して行くという流れ。
見どころはどっちだったのだろうか。
<竜巻でも冷静に>
・一枚上手のゲイリー
ゲイリーがトビーに電話をする。トビーは卒業式の撮影をサボったことに後ろめたさを感じていて、その電話に出ない。
ゲイリーはトレイの携帯を借りて再びトビーに電話をする。それで、トビーはトレイだと思って電話に出ると、父親でびっくりする。必死に言い訳をしている。そんなことお構いなしにゲイリーはトビーの居場所を聞き出そうとする。意外と素直に答えるトビー。
このやりとりがトビーの分岐点だったように思う。もし父親ゲイリーが諦めて連絡を取らなかったら、トビーはこの後の惨事を抜け出すことができなかったように思う。
地味にナイスジャッジ!と感じる場面だった。
・確信を持って迫るゲイリー
この作品、いろんな人が出てくるけれど、一番活躍をしたのはゲイリーではなかろうか。
高校に避難している生徒たち。アリソンが巨大竜巻が発生して、高校の方に行くと聞かされて、その避難している生徒たちを逃すことを考えるゲイリー。決して自分達だけが先に逃げるのではなく、高校に立ち寄って、ここが一番安全だと言い張る校長に、迷うことなく、今すぐ逃げ出すべきだという。
そして見事にスクールバスに生徒たちを乗せて逃げ出していく。
ゲイリーが迷わず高校に向かったから、ぎりぎりで間に合ったと思うと、その功績は大きい。シルバートンのニュースではあまり注目されていなかったけれど、こうした影の功労者が必ずいるものだと感じる。
・25年後の自分にメッセージを残す人たち
この作品、もう一つ特徴的だったのは、ゲイリーの提案で、トビーとトレイがみんなにインタビューをしている。タイムカプセルと言って、25年後の自分にメッセージを送ってもらっている。
興味深かったのは竜巻に遭う前と遭った後で言うことがガラッと変わっていること。みんな今、生きていることのありがたさを痛感している、というのが伝わってくる。
自然災害に遭った時、生きていることのありがたさを感じるものなのだと痛感。
今を大切にしていきたいものだと思った。
と同時に25年後の自分にビデオメッセージを残すのも面白いと感じた。
<アメリカ南部の景色>
・シルバートンの街並み
竜巻を追いかける様子が遠くから映し出される。上空から道路を走る車の様子と、遠くの方にある竜巻の様子が一緒に映し出される見せ方。その街並みが長閑。一軒一軒の間隔が広く、かつそれぞれの家の周りの緑の多さが印象的な景色。岐阜の輪中のような景色に見えなくもない。広々としているのが羨ましい。
竜巻からの避難を通じて親子の絆が作り上げられていく様子が印象的な作品だった。
鑑賞日:2022年12月25日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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