こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は映画『アオラレ』を紹介します!
[基本情報]
原題:Unhinged
監督:デリック・ボルテ
製作:リサ・エルジー
マーク・ギル
配給:KADOKAWA
上映時間:90分
[登場人物]
レイチェル:カレン・ビストリアス
美容師、夫と離婚調停中。本作品の主人公。
カイル:ガブリエル・ベイトマン
レイチャルの息子。小学校に通う。
トムと名乗る男:ラッセル・クロウ
離婚がきっかけで自暴自棄になっている。
[内容]
レイチェルはカイルを学校に送る。渋滞に捕まり、イラついていたところに信号が青になっても動かない車が前方にいた。クラクションを鳴らしても動かず、横からかわしていく。すると、その車が追ってきて、信号待ちしているレイチェルの隣に停まる。礼儀がなっていないと男は謝罪を求めてくるが、レイチェルは聞く耳を持たず、その場を去ろうとする。すると、男は次々とレイチェルの妨害をするようになるのだった。
[感想]
見ず知らずの男に執拗に煽られる恐怖を描く作品。
・たった一言あれば
信号が青になる。それでも前方の車が動かない。それでレイチェルがクラクションを鳴らす。ブーっとかなり相手を威圧するならしかた。その時、私の中では「えっ?」と思った。そんな鳴らし方しなくてもいいのではないか?と。
案の定、追ってきた男は、「軽くプップッと鳴らして相手の注意を喚起するもの」と穏やかながらも咎めてくる。それに対してレイチェルは間違ったことをしていないと考える。
さて、この場面、どっちの言い分をものか?私はレイチェルが大人しく、急いでいたものだから大きな音を立ててしまった、ごめんなさい。と謝ったらよかっただけなのではないか、と思う。
その後の男の行動は異常ではあったものの、きっかけを作ったのはレイチェルだったと思う。
・あれは本当の体格?ラッセル・クロウ
最初の場面。男が雨降る夜に徐に家の中に乱入していき、下りて来た男を殴り倒して、さらに女性も追いかけて行って、どうやら殺したっぽい様子で始まる。その男、面影はラッセル・クロウなのだけれど、体格が自分の知るラッセル・クロウからかけ離れている。かなりの巨漢となっていて、見るからに体が重たそうな気配。
その後、オープニングでラッセル・クロウの名前が出て驚き。この作品のために体格を改造したのか、それとも自然とそのサイズになって、この作品に出演したのか。どちらにしてもあまりの変貌ぶりに、終始気になってしまった。
・大渋滞のニューヨーク
アオリが増えているとニュースが伝えている。さらに今日は大渋滞が見込まれると伝えている。なぜ渋滞が発生するのか、理由は伝えていないもののマンハッタンから離れたニューヨークの郊外からの道路なのか、レイチェルは行く先々で渋滞に捕まる。
寝坊したから焦る。さらに渋滞に捕まってイラつく。こういうのはいいことがないもの。都会では、渋滞のような不確定要素があるから、個人的には電車などを使った交通手段を取りたいと思ってしまう。
車で行くと決めた時点で、渋滞にイラついてはいけないのだろうなぁと漠然と感じてしまう。レイチェルは自分の寝坊も渋滞でイラつく原因を作っているとは思わないのだろうか。その辺りに対してあまり反省している様子がなかったのもこの作品での気になるところ。
・決して他人事ではないアオラレ
この作品のテーマ。煽り運転。これはきっと日本でも増えて来ているのだろう。この作品のように信号で、相手を急かしたために自分に跳ね返ってきたのだから、自滅のように感じずにはいられない。どちらかというと悪化させずに済んだものを自ら招いた、と感じずにはいられない。
しかし、世の中では実際にちょっとしたことでカチンときて、煽ってくる人が増えていそうな感じ。他人事ではないのだろうな、と思わせるテーマ。
穏やかに運転するに越したことはないと思う。
・それにしても異常なまでの執着心
よりによって離婚が決まり自暴自棄になっていたとは言え、男の執拗な追跡は異常だったと感じる。何よりも次々とレイチェルの関係者を殺していくのが、恐ろしい。しかも大人数が見守っている中で離婚弁護士のアンディを叩き殺し、さらにレイチェルの弟デイヴィッドの恋人メアリーも何事でもないように殺す。
徹底的に殺していくあたりは、随分と厄介。そこまでやるのかと。随分と凶悪な人がいる。こうした感情を抑えられない人というのは今後増えていくのだろうなぁと思うと恐ろしい。少しばかり現実に起きてもおかしくない設定に恐怖を覚える作品だった。
運転は気持ちにゆとりを持ってしようと思わせる作品だった。
鑑賞日:2022年6月2日
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また次回!
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