こんにちは、Dancing Shigekoです!
アクションを期待して鑑賞!
今回は映画『アイス・ロード』を紹介します!
[基本情報]
原題:The Ice Road
監督:ジョナサン・ヘンズリー
脚本:ジョナサン・ヘンズリー
製作:アル・コーレイ
リー・ネルソン
ユージン・マッソ
シヴァニ・ラワット
デヴィッド・ティシュ
製作総指揮:デヴィッド・ビューロウ
コナー・フラナガン
ジョナサン・ダナ
ジュリー・ゴールドスタイン
モニカ・レヴィンソン
アダム・M・レボヴィッツ
マイルズ・ネステル
アンドリュー・C・ロビンソン
キース・レイ・プットマン
ジャレッド・D・アンダーウッド
音楽:マックス・アルジ
撮影:トム・スターン
編集:ダグラス・クライズ
製作会社:ゴード・エンターテイメント
シヴハンス・ピクチャーズ
エンヴィジョン・メディア・アーツ
アイス・ロード・プロダクション
配給:Netfilx
上映時間:109分
[登場人物]
マイク・マッキャン:リーアム・ニーソン
トラックドライバー。アイスロードを通る過酷な条件を運転を依頼される。
他の作品の無敵感がないところが一安心。
ジム・ゴールデンロッド:ローレンス・フィッシュバーン
トラックドライバーを雇って、3台でウェルヘッドを運ぶ仕事を受ける。
モーフィアス以外の役柄をしているのを見ると安心する。責任感がある雰囲気が特徴だろうか。
トム・ヴァルナイ:ベンジャミン・ウォーカー
カトカ鉱山の保険屋。同行する。
こういう存在は疑った方がいい。
タントゥ:アンバー・ミッドサンダー
暴力事件で服役中。ジムによって釈放される。そして一緒にカトカ鉱山へ向かうトラックドライバー。
あの場面ではかなりピンチと思った。
ガーティ・マッキャン:マーカス・トーマス
マイクの弟。元軍人で失語症。仕事が長続きしないが、整備士としての腕前は天下一品。
軍人は後遺症でこうなるものなのか。
[内容]
カナダのかとか鉱山で爆破が起き、作業員26人が生き埋めになった。彼らを助け出すためにはガスを抜き出す坑口装置(ウェルヘッド)が必要でノースダコタから運ぶことになった。30時間以内に高山に着かないと、閉じ込められた作業員たちは酸欠で窒息してしまう。必ずウェルヘッドを届ける必要があるということで25tあるウェルヘッドを3機用意し、3台のトラックで運ぶことになる。
最短で届けるためにウィニペグ湖のアイスロードを通る危険な賭けをする必要がある。わずか厚さ80㎝の氷の道は通称死の道と呼ばれて、ドライバーからは避けられている場所だった。
[感想]
アクションと思って鑑賞していたら、どちらかというとサバイバルな作品。
<ミッションはシンプル>
・3台のうちの1台だけでも着けばいい
鉱山で爆発が起きる。その原因はどうも人的な気配がある。
メタンガスを検出するためのセンサーが意図的に止められている。そんな場面から始まる鉱山の場面。そして直後に爆発。ここがどういう意味だったのか。疑問を抱かせつつ、場面はノースダコタに移る。
ノースダコタから鉱山に充満したガスを排出するために坑口装置を持っていくことになる。運場面を見せる作品なのかな、と次なる予想を立てて見守る。一刻も早く届ける必要があり、そのためにはこの時期封鎖されているウィニペグ湖のアイス・ロードを通らないといけない。通行許可をもらわないといけないという。
では、このアイス・ロードを通るのがいかに難しいのかを描く作品なのか?と次なる予想を持って鑑賞。しかし、案外普通に3台のトラックが走っている。これのどこに難しさがあるのか?などと感じ始めていたら、ジムのトラックが途中で止まってしまう。この辺りから少しずつ怪しい気配になっていく。
全くもって予想していない方向へと展開していく。
3台のうちの1台でも着けばいいというだけあって、一度立ち往生しようものなら、氷の上というのは危険がいっぱい。一瞬で割れてしまうのだから、恐ろしい。そこに貨物が飲み込まれ、作業をしていたジムも巻き込まれてしまうという。
その後は何かちょっとずつ違う方向に話が進んでいく。
この辺りから、1番最初の場面が意味を持ち始める。メタンガスのセンサーを止めていたのが意図的だったということ、そこに関係している人たちという構図が浮き彫りになっていく。
坑口装置を鉱山に運ぶ、という単純な設定に、自然の脅威だけではなく、組織の闇も絡んでくるというタイプの作品。見どころはどこだったかな?
個人的にはトラックが立ち往生してしまった時のマイクとガーティの連携力の高さがよかった。一度、トレーラーが倒れてしまう。それを元に戻そうとする時に、慣れた手つきでの作業にプロの腕前を感じた。トラックドライバーだったら、誰もがこういったトラブルに対応できるものなのか。トラックドライバーの凄さを感じられたよかった。
<兄弟でトラックを走らせる>
・マイクとガーディ
もしガーディが失語症ではなかったら?そんなことを考えてしまう場面があった。
ウィニペグ湖でトラックのタイヤが氷に沈んでしまい、進めなくなる。マイクは引っ張れば、進めるからウィンチを回し続けろとガーディに指示。ガーディはそんなことをしたらウィンチが壊れてしまうと言おうとしているが、伝わらない。マイクは言ったことを大人しくやっていたら、仕事を辞めなくて済むんだと、これまでのうまくいっていない仕事に対して苛立ちを見せる。
ところが、いざ貨物を引っ張りを無理にウィンチで引っ張りながら、トラックを前進させようとしたところ、ガーディの予言通り、ウィンチが故障。さらにはトラックから外れてしまう。その反動で、貨物が氷に沈み、ガーディも巻き込まれて沈んでしまう。
その場面、ガーディが正しかったということなのだけれど、そんなことを言っている暇を与えさせない生死の危機。湖に引っ張り込まれてしまったガーディを助けて、なんとか息を戻させるので手一杯。その直前のマイクとガーディのやりとりがなかったような感じになる。
いつまでもネチネチとしていないという意味では、この兄弟はお互いを信じて、支え合っている感じが出ていてよかった。ここまで息のあっている兄弟が出てくる映画も少ないように思う。兄弟の絆を見たいという人にはいいかもしれない。
<ドライバーが警戒する場所>
・アイスロード
なぜ、アイスロードを封鎖しているのか。なぜ、ドライバーたちは口を揃えて危険と言っているのか。滑るからなのか?などと素人考えで思ったのだけれど、どうやら理由は季節が4月で暖かくなり始めているから。いつ氷が割れてもおかしなく、という事で危険なのだと理解する。
興味が湧いたのは、冬場、完全に凍る湖が存在するということ。自分の知っている湖が凍るということはないだけに、世界は広くて、寒いところもたくさんあるのだと改めて知る。そして完全に凍ってくれると、そこが道になるのだというのが新たな発見。
カナダのマニトバ州の鉱山に向かうためにウィニペグ湖を突っ切っていく。一面真っ白な道。一定の速さで走っている間は安全なのに、一度ヒビが入って溶け始めると、一気に恐怖。25tもある貨物車両をあっという間に飲み込んでしまう。
凍った湖。氷が割れた時の恐怖が非常によく伝わってくる描写だった。
荷物運びだけでは終わらないあたりが、いかにもハリウッドと感じさせる作品だった。
鑑賞日:2023年5月16日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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