こんにちは、Dancing Shigekoです!
平日だけれど鑑賞してきました!
今回は新海誠作品 映画『すずめの戸締り』を紹介します!
[基本情報]
監督:新海誠
脚本:新海誠
原作:新海誠
音楽:RADWIMPS
陣内一真
主題歌:RADWIMPS『すずめ feat. 十明』『カナタハルカ』
制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム
製作会社:『すずめの戸締り』製作委員会
配給:東宝
上映時間:121分
[登場人物]
岩戸鈴芽:原菜乃花
宮崎の高校に通う2年生。宗像を見かけ、イケメンだと気になる。
とにかくよく走る。体力がすごい。
宗像草太:松村北斗
閉じ師。世の中の開き掛けの後ろ戸を閉じて災いを防いでいる。
落ち着いた雰囲気がいい。
岩戸環:深津絵里
鈴芽の叔母。亡くなった母の妹で、鈴芽と暮らしている。
毒づく場面が印象的。
岡部稔:染谷将太
岩門環の同僚。想いを寄せている。
空回り男の典型で可愛そう。
二ノ宮ルミ:伊藤沙莉
愛媛で鈴芽をピックアップしてくれた女性。神戸のスナックのママ。
どことなく、『魔女の宅急便』のお園さん。
海部千果:花瀬琴音
愛媛で鈴芽が知り合った高校生。旅館にも泊めてもらう。
偶然の出会いが心の友になる関係がうらやまし伊。
芹澤朋也:神木隆之介
宗像草太の大学の同期。教員試験をすっぽかした草太を心配している。
歌下手すぎ。。
ダイジン:山根あん
後ろ戸の封印に使われていた要石が白い猫となる。
鈴芽の愛情に連動した体格が印象に残る。
[内容]
鈴芽が学校に行く途中に声をかけてきたイケメン男性(宗像草太)の質問が気になって様子を見に行った。廃屋があるところを目指している草太に今一度会おうと思って、廃屋へ行く。そこには扉があり、草太の言葉が蘇る。扉を探していると言う。興味本位で扉を開くと、そこには宇宙のような空間が待っていた。しかし入ろうとしても入れずにいた。大きな地震が起きて、その場から逃げいき学校に向かう。
友達と昼ごはんを食べていると、遠くの方で煙が上がっているのが見える。しかしみんなには見えない。気になってその煙の方へ行くと、そこは鈴芽が先ほど開けた扉だった。さらに草太がそこにいた。扉を閉めようとしている。鈴芽も一緒に扉を閉めるのに加担するが、そこから出てきていたミミズは地上に落ちて地震を起こす。
草太から事情を聞いた鈴芽は一緒に要石を探しに出るのだった。
[感想](※ネタバレ注意)
鈴芽と草太が要石を追いかける作品。
<旅の目的は変化する>
・要石を追いかけて
鈴芽が誤って抜いてしまった要石。それを取り戻すために、宮崎を離れて、フェリーに乗り込む。その探し方がSNSの投稿。目撃証言と写真を頼りに追いかけていく。なかなかの観察力と検索能力。そのことに感心してしまう。さらにそのお金はどこから出てくるのか、と疑問も。その謎は途中で描かれていたから分かったのだけれど、とにかく鈴芽の行動力に驚き。
・地震を防ぐために
最初は要石を追いかけるのが目的だったけれど、行く先々でミミズが扉から出ている。そのため、扉を閉めることが中心になっていく。椅子になってしまった草太の代わりに鍵を挿す役目をする鈴芽。ミミズが地面に落ちてしまうと地震が発生するという状況をなんとか防ごうと、必死になる様子は息を呑む緊迫感だった。
・草太を助けるために
地震を防ぐことから、最後は草太を助け出す旅。その行った先の世界は、新海誠らしい世界観。宇宙のような空間に、荒れ狂うものたちという組み合わせ。そこにいる大切な人。そのために頑張る少女。『天気の子』の陽菜を助けに行く帆高の構図に似ている。その空間もミミズの住む後ろ戸の向こうの世界というあたりが似ていて、この見せ方を「またか」と思うか、「安心の結末」と思うか、意見は分かれそう。
私は、その世界が東日本大震災で被災した当初の映像なのだと思うと、苦しく、悲しく思う場面だった。
<注目の人物たち>
・鈴芽と草太
鈴芽がイケメンと思って草太を追いかけていく。どこかで会ったことがありませんか?というのは口実なのか。そんな不純な動機から始まった二人の出会い。扉を閉める手伝いから始まり、怪我をしているのを治療するために家に一緒に行く。
事情を聞いて、さらにダイジンによって椅子にされてしまった草太のために一緒に旅に出る。
気づけばいいコンビ。中でも印象的だったのは、千果がバイクから落としてしまったみかんを、草太が急いで近くの網を広げて全部止める場面。椅子がせっせと網を引いている。その様子を見られるとまずいと思ってヒヤヒヤしている鈴芽、というのが実に面白かった。思わず吹き出し。
・芹澤と環
鈴芽を心配する環、草太を心配する芹澤。どちらも理由は分からないけれど、鈴芽の言われるままに北へ向かう。東京から7時間もかかる場所へドライブしていこうというのだから、芹澤はかなりお人好しだし、SNSのメッセージが数十件も溜まるほど、鈴芽がどこに行ったのか心配する環。親代わりに面倒を見ているだけではなく、一緒に暮らす愛情が滲み出ている。
支えになってくれる人がいるというのは実にいいものだと感じる人間関係。
・千果とルミ
道中知り合った千果。何か必死に行動している様子の鈴芽に深くは聞かず応援する様子。その寛大な心が実にいい。彼女が鈴芽にかける一言一言は妙に心に響き、二人が別れを告げている場面では、熱いものが込み上げてきた。
その後に現れたのは双子(?)の母親ルミ。神戸に帰る途中だったとバス停で座っていた鈴芽を拾っていく。子供たちの元気さと、たまに話し出す草太へのびっくりする様子。出会ったばかりなのに、母親のように温かく迎え入れてくれるルミ。何か関西の人らしいというか、温かみのある出会いだった。
<南から北へ>
・愛媛へ渡る
フェリーで宮崎から愛媛へ。制服姿で乗り込んで行って、そのまま勢いで愛媛に到着している。そしてみかん畑。やっぱり愛媛と言ったらみかんなのだと思う。電車は1両のワンマンカー。バスは6時間に一本など、のどかで時間がゆっくりと流れていそうに感じる描写だった。
・神戸を経由して東京
ところが明石大橋を渡って、神戸に到着すると一転灯りがいっぱい。さらに扉があるのは廃業した遊園地。宝塚ファミリーランドをイメージしているのだろうか、などと想像してしまう。神戸は近所のため、親近感があってよかった。新神戸で見送られる鈴芽。あの辺りとは普通に通ったことのある場所なのだろうと思ってしまう。
そして東京。お茶の水などが登場。中央線沿線という感じ。教師びんびん物語を少しばかり連想してしまった。
・そして宮城へ
最後は鈴芽の実家東北へ。おそらく宮城県の北部、石巻あたりではないだろうか、と思われる場所。宮城に向かう道。国道6号が途中に出てきたりして、懐かしい。何度かその道を通って仙台に行ったり、実家に帰ったりしていたので、この辺りも懐かしの土地という感じで親近感が持てた。
旅行気分を味わいながら人とのつながりを楽しみ、それでいてミミズを阻止する緊張感が楽しめる作品だった。
鑑賞日:2022年11月7日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
Comments