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小説『超・殺人事件 推理作家の苦悩』作家のいろんな困りごとを知る

執筆者の写真: Dancing ShigekoDancing Shigeko

更新日:2023年3月10日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 部屋にてんとう虫がいて、子供たちが騒ぐハプニングがありました。


 さて今日は小説『超・殺人事件 推理作家の苦悩』を紹介します!


[内容]

 超税金対策殺人事件、超理系殺人事件、超犯人当て小説殺人事件、超高齢化社会殺人事件、超予告小説殺人事件、超長編小説殺人事件、魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)、

超読者機械殺人事件 八つの短編からなる短編集。

 いずれの短編でも、作家が登場し、その中で小説がさらに展開する構成で成る。


[感想]

 作家の苦労がいろんな角度から描写されていて、どの短編も読み終わった時に、その苦労が伝わってくる。

 ”超税金対策”では出費を経費にするための苦労。小説の中に出てくる内容には、取材した内容も含まれていて、その取材費が経費として処理されているものなのだとプチ発見。そして経費処理するために、編集者も結構、提案しているものなのかと感じる。

 “超理系”では、専門用語を使う時の手法みたいなものが見え隠れ。調べ上げるのが大変なのだろうって感じる。

 “超犯人当て小説”では、トリックを考える苦労が分かる。この短編では小説が二階層になっていて、その部分がトリッキーだった。

 “超高齢化社会”では、編集現場の苦労、結構、作家の内容を編集者が手を加えているものなのかと感じさせられる内容。

 “超予告小説”では、作家は推理小説を書く事が世の中に与える影響を常に気にしているというのが伝わってきた。

 “超長編小説”では、売れる本にするための戦略を編集者と練っている様子が面白い。

 “超読者機会”では、活字離れが進んでいる世の中に対する嘆きのようなものを感じた。

全体を通じて、どう書いたらいいのでしょうか、と作家が弱音を吐いた時に編集者が決まって、”それを考えるのがあなたの仕事でしょう”と返すのが印象的。作家は文章を作り出すのが仕事なのだと当たり前ながら、感じた。

 それぞれに個性的な内容で読み応えがある一冊でした。


 読了日:20年11月7日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また明日!


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