こんにちは、Dancing Shigekoです!
一年に50冊は小説を読みたいと言う目標を持っているのですが、今までのところは25冊程度が最高。今年はこれで2冊目です。
今日は東野圭吾作品 小説『白銀ジャック』を紹介します!
[登場人物]
根津昇平
新月高原スキー場のパトロール隊。滑走禁止エリアを滑るものには容赦しない。滑走禁止エリアを滑る連中の一人に瀬利千晶がいた。そこから彼らは何度かゲレンデで会うことになっていく。
爆弾事件を一人ででも解決したいという正義感が強く、時に無茶をする。ボードの腕前は上級だが、1年前の事故以来、滑るのを控えていたが、今回の事件で再びボードを手にする。
藤崎絵留
根津と共にパトロール隊。スキーの腕前は超一流。千晶の従兄弟に一目惚れされるほどの美人。しかし彼女には意中の人が?
瀬利千晶
スノーボードクロスの選手。新月高原スキー場のクロス大会に参加するために、シーズン山に籠もって練習に励もうとするが、新月高原スキー場のクロスのコースができてなく、悔しがる。従兄弟の一人 快人が藤崎に一目惚れして、つなぎ役を仕方なく買って出るが、その時に恐ろしい事実を耳にしてしまう。
倉田玲司
索道部マネージャー。警察に通報すべきと意見をぶつけていたが、徐々に早いこと無事に犯人との取引を済ませて、爆弾の場所を明らかにして、クロスの準備に入りたいと考えるようになる。
[基本情報]
著者: 東野圭吾
出版社: 実業之日本社文庫
出版年: 2010年
ページ数: 412ページ
[内容]
新月高原スキー場に、埋葬者と名乗る者から脅迫状が届く。
内容は、爆弾が埋めてある。疑うのならば、指定の場所を調べてみるといいというものだった。
警察に通報したら取引は不成立にすると脅されるが、索道部マネージャーの倉田は警察に届け出るべきだと提言。しかし本部長、そして社長は要求に応じると答える。
倉田は現場の調査をパトロール隊の根津に依頼。根津は仲間の藤崎にも爆弾の事実を伝え、ゲレンデの爆弾をなんとかする方法を考えていた。
そんな中、犯人から次なる指示が出されるのだった。それは三千万円を支払えというものだった。
瀬利はクロスの練習を兼ねて、従兄弟とゲレンデに来ていたが、根津と藤崎の話を偶然聞いてしまい、スキー場で事件が起きていることを知ってしまう。
そして根津らと共に事件に関わっていくことになるのだった。
[感想]
東野圭吾氏のスキー場シリーズ第一弾と知らず、3番目の読破。
その2作でも登場する根津と瀬利の出会いが描写されている作品。
舞台は新月高原スキー場で他の二作品とは違う場所。
上記登場人物以外にも複数の人物が登場するのだけれども、その人たちが、小説の流れの中で、それぞれに重要な役目を持っているところがすごい。
例えば1年前に起きた北月エリアでの事故。その時の被害者 入江親子が登場するが、彼らの存在が徐々に意味濃いものになっていく。
さらに老夫婦の日吉夫妻。スキーを楽しんでいるだけの老夫婦が事件に対してどんな意味を持つのか。
そして複雑に設定された爆弾事件。そこに隠された事実が明らかになる時、現在のスキー業界が抱える問題が見え隠れする。
根津、藤崎、瀬利らのスキー、ボードの描写もスピード感に溢れ、実にスリリングでいて、爽快。
多岐にわたって、読み応えのある作品でした。
読了日:21年3月11日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また明日!
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