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小説『恋のゴンドラ』個々の物語が一つの流れを作り出す

更新日:2023年2月25日


 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 この休日は溜まっている新聞を一気に片付け中です。


 さて、今日は東野圭吾作品 小説『恋のゴンドラ』を紹介します!


[基本情報]

 著者:東野圭吾

 出版社:実業之日本社

 出版年:2019年

 ページ数:330ページ


[登場人物]

橋本美雪

 建設会社で勤める。広太の恋人。

広太

 建設会社で勤める。美雪と交際しているが、桃実と浮気する。

桃実

 化粧品売り場で働く。広太に恋人がいることを知らずに交際する。

山本弥生

 化粧品売り場で働く、桃実の同僚。

日田栄介

 ホテルの飲料部で勤める。女性との縁に恵まれない。

 このキャラ、どこか伊坂幸太郎の”陽気なギャングが地球を回す”に出てくる人物のオーラを持っていた。

月村春紀

 ホテルで勤める。日田、水城の後輩。

水城直也

 ホテルで勤める。日田の親友。女性にすぐに手を出す。

木元秋菜

 ホテルで勤める。水城と交際している。 

土屋真穂

 ホテルで勤める。月村と結婚する。


[内容]

ゴンドラ

 広太は桃味と里沢温泉スキー場に旅行に来ていた。ゴンドラに乗ると、女性グループも同乗。その中に、広太が婚約している美雪がいた。桃実との天国の時間から一転、身バレを恐れる地獄の時間になるのだった。


リフト

 日田、水城らはホテルで働く同僚で里沢温泉スキー場に来ていた。水城は秋菜と交際していたが、真穂にアタックをかけていた。日田は密かに真穂に想いを寄せていた。それぞれ秘めた想いが旅行中に交錯するのだった。


プロポーズ大作戦

 日田は職場の橋本と交際していた。水城と相談して、プロポーズをする作戦を考えていた。そして里沢温泉スキー場に旅行に出掛けたが、そこで待っていたのは、意外な結末だった。

ゲレコン

 桃実は友人の弥生と一緒に里沢温泉スキー場のゲレコンに参加していた。そこで日田と水城と出会うのだった。

スキー一家

 月村は真穂の両親とスキー旅行に里沢温泉スキー場に来ていた。スノボを嫌う義父に、スノボ派の月村はある作戦を仕掛けるのだった。

プロポーズ大作戦 リベンジ

水城は日田と桃実をくっつかせようと、弥生と作戦を練っていた。そして里沢温泉スキー場に一緒に行くことにする。いざ、作戦決行の日がやってくるのだった。

ニアミス

 広太は友人の早瀬とゲレコンに参加していた。急遽、帰ることになったが、ビーニーが弥生のウェアのファスナーに引っかかり知り合う。そこから二人は親しくなっていくのだった。

ゴンドラ リプレイ

 水城らは再び日田と桃実をくっつかせようと里沢温泉スキー場に来ていた。最初は日田の冴えないところばかりが目についていたが、桃実がレストランに到着するのが遅れたことがきっかけで二人の距離は縮まっていく。そして全員が合流してゴンドラに乗るのだった。


[感想]

 8つのショートストーリーから構成される一冊。一つ一つにもオチがあり、それでいて全体でも大きなつながりで物語が出来上がっているのが面白い。


・ 個別に展開する恋の物語

 どのエピソードも基本的には恋愛がテーマ。広太の浮気の行方や、日田の秘めたる想い、日田のプロポーズ作戦の結末、桃実と日田との出会い、そしてくっつけるための作戦、再び広太の浮気の行方、さらに日田と桃実をくっつける作戦。

 どのエピソードにも絶妙なオチがあるからすごい。中でも印象的だったのは”ニアミス”の結末だろうか。また同じことをするのか、広太はって思って読んでいただけに、その結末の意外性がよかった。

 そして、全体を通じての中心人物は日田、桃実の二人。この二人に最終的に待っていた結末は少し残念だったように思う。正しくは、最後まで描かれていないので、そこから先は想像をしてあげないといけない。果たしてどうなったのか、この作品を読んだ方と語り合ってみたい結末でした。

・ 異色なエピソード”スキー一家”

 恋愛ネタが中心のエピソードの中で、このエピソードだけは異質。スノボを忌み嫌う義父と一緒にスキー旅行に行くことになる月村。スノボ好きの月村にとって、スノボができないことがどれだけの負担か。そしてその負担をなんとかするために、根津と協力してスノボを見直させると言う展開が興味深い。ここにこれまでの作品に登場した根津が現れるところも面白い。

 しかし、このエピソードのすごいところは、単に義父にスノボを見直させるだけではなく、月村の決断がとても印象的。スキー、スノボ両方を知ることで、それぞれの良さがわかること、それとスキーが好きな義父と一緒に旅行するときはスキーを頑張ろうとする考え方には共感。異なる二つの視点を持つことで見えてくるものが増えるのを感じさせるエピソードだった。

・ 全体通じて一本の物語

 そして個々に物語が完結しているように見えて、全体がちょっとずつ繋がっていく。ここまで引っ張って、そのオチを持ってくるのか、と圧倒されてしまう。最初の展開を上手に、最後にまとめてくるのだから、読み応え十分。

 一気に読み進めてしまいました!


 読了日:21年4月8日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また明日!



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