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小説『殺人現場は雲の上』タイトルとは少し違う



 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今回は東野圭吾作品 小説『殺人現場は雲の上』を紹介します!

[基本情報]

 著者:東野圭吾

 出版社:光文社文庫

 出版年:1992年

 ページ数:259ページ


[登場人物]

早瀬英子

 通称エー子。容姿端麗頭脳明晰な新日航のスチュワーデス。本作品の主人公。

 女優に当てはめるなら・・・?意外とピッタリの印象の方が思い浮かばない。

藤真美子

 通称ビー子。野次馬根性丸出しでエー子とは対照的の性格。ふっくらした体格でミスばかりするスチュワーデス。

 恐れ知らずの性格は見習いたい部分でもある。


[内容]

 7つのエピソードから構成される1冊。

ステイの夜は殺人の夜

 エー子とビー子は鹿児島で一泊することになっていた。その夜、同ホテルで殺人事件が発生する。容疑者は、エー子らと一緒に夜にバーで食事をしていた男性乗客だった。


忘れ物に御注意ください

 ビー子はベビーツアーの対応を任されていた。東京に無事到着して、一安心していたところ、機内に赤ちゃんの忘れ物があるのだった。


お見合いシートのシンデレラ

 ビー子は久々にお見合いシートに当たりの男性客が座っていた。着席中、話が盛り上がった男性客から、何週間か経過してから電話がかかってくるのだった。


旅は道連れミステリアス

 エー子とビー子はいつも通り客室業務をこなしていた。たまたま言葉を交わした乗客二人が翌日浜松町のホテルの一室で殺されているのが発見されるのだった。


とても大事な落とし物

 エー子は機内の客室業務をこなしているとトイレで落とし物を見つける。それは遺書だった。

マボロシの乗客

 エー子は客室課にいると、不審な電話を受ける。札幌発106便の乗客を一人殺したと言う。数日後、血痕のついた女性モノのバッグが見つかり、捜査は本格するのだった。

狙われたエー子

 エー子は休暇日に買い物に出掛けていた。しかし誰かにつけられているような気配を感じていて、ゆっくりできなかった。そしてマンションに帰る途中、車に轢かれそうになるのだった。


[感想]

 スチュワーデスがミステリに巻き込まれる作品。

<一つ一つのオチに注目>

・飛行機に関わるエピソード揃い

 飛行機の業務と絡めて事件を発生させる展開が興味深い。最初のエピソードは、飛行機関係なしに純粋なミステリという感じだったけれど、それ以降のエピソードは比較的飛行機がらみ。

 旅は道連れ~は、飛行機業務自体は直接的には関係しないものの、その時の搭乗客が犠牲になるという繋げ方が面白い。

 スチュワーデスを”デス”と呼んでいるあたりには時代を感じてしまうけれど、こういう時代もあったのだと感じることができるのも興味深いところ。

 各エピソード、とんとん拍子で展開して行くので、読みやすく、結末にもすぐに辿り着けて、スッキリ度も早く、そしてその結末には、唸らされるものが多く、読み応え十分だった。


<凸凹感があっている>

・エー子とビー子

 容姿端麗頭脳明晰成績抜群のエー子。一方、ビー子は見た目ふくよか成績は最下位、仕事は面倒ばかりかけるという対照的な二人。エー子が慎重に考えを巡らせて、事件の真相に近づいて行くのに対して、ビー子は勢いでガツガツ警察に質問をしていってどんどん情報を仕入れて行くスタンス。このバランスがいい感じで取れているのだから面白い。

 これだけ対照的なのに二人がルームシェアをしているというのが興味深い。明らかに違う二人だから成り立つ関係なのだろうと思うと羨ましい。

 この二人組なら、この先の作品でも登場しそうな気がするけれど、今のところ、他の作品には登場していない。あまり人気がなかったのだろうか。あまりにもベタすぎたのだろうか。ちょっと残念。


<舞台は飛行機の上>

・密室空間で起きる事件

 飛行機が飛んでいる時に殺人事件が起きる過激なエピソードはなかったものの、飛行中にハプニングが起きることもあり、密閉空間で到着時刻までのタイムリミットがある展開内容などは飛行機ならでは、と言った印象。

 また客室乗務らしさを感じる描写もあって、久しく飛行機の旅をしていない自分にとって、プチ旅行気分。札幌発や、鹿児島発など、東京から離れた土地からの便が多く、いろんなところにフライトアテンダントは飛んでいくのだなと改めて感じることができる作品でもあった。


 対照的なスチュワーデス二人が見せるミステリ劇はどれも味わい深いと感じる一冊だった。

 読了日:2023年4月8日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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