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小説『半沢直樹 アルルカンと道化師』半沢は皆を味方につけていく


 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 明日、北京五輪が開幕する。コロナ禍ではあるけれど、日本勢の活躍を期待したい。


 さて、今回は池井戸潤作品 小説『半沢直樹 アルルカンと道化師』を紹介します!


[基本情報]

 著者:池井戸潤

 出版社:講談社

 出版年:2020年

 ページ数:344ページ


[登場人物]

半沢直樹

 東京中央銀行大阪西支店 融資課長。これまでに何度となく銀行の膿を退治している。

浅野匡

 同 大阪西支店 支店長。お祭り委員会に出席しないことが大きな問題を引き起こす。

宝田信介

 同 業務統括部長。半沢に過去に痛い目に遭わされており、敵対心を抱いている。

仙波友之

 仙波工藝社の3代目社長。買収の話を持ってこられるが断る。


[内容]

 東京中央銀行の岸本頭取はM&Aを一つの戦略として掲げていた。その方針に基づき、業務統括部は大阪西支店に一件買収の話を持っていく。取引先である老舗の仙波工藝社を買収したいと言っている企業があると言うのだった。

 大阪営業本部の伴野とともに仙波工藝社を訪問する半沢。仙波社長が乗り気ではないにもかかわらず強引に買収を進めようとする伴野。半沢は仙波社長側の意見を尊重する。

 その仙波社長から運転資金として融資の相談が持って来られる。赤字続きではあるが、回復の見込みがあると考えていた半沢は稟議を早速回すのだったが。。


[感想]

 半沢シリーズ第5弾。今回は企業買収と巡る攻防が展開。

・一進一退が繰り返される

 仙波工藝社を買収する。その話を強引に進めようとする業務統括部 宝田と彼の息がかかった大阪営業本部の伴野。あっさり断られて終わったように見えたが、そこから話は次々と深く深く展開していく。

 運転資金を融資して欲しいと申し出てくる仙波社長。その融資を遅らせようと難癖をつけてくる関連部門。半沢がそのたびに打開していくが、次々と新たなケチをつけられる。

 その腹が立つ対応に、半沢が動じることなく解決していく過程が面白い。さらに半沢を貶めようとする動きに対しては、半沢も本気を出して相手を敵とみなし、倍返しをしにいく。

 融資を巡る攻防に加え、買収の裏に隠された事実を辿っていく流れが面白い。

 メインの流れの中に、いくつもの支流があって、それぞれが最終的に再び本流に合流していく見せ方が読み応え十分だった。


・人は人とのつながりの上に成り立っている

 半沢に常に最新情報をもたらす渡真利を始め、半沢のすごいところは取引先も次から次へと信頼を勝ち取っていくところ。その背景には誠意さが認められているのだと感じた。諦めない姿勢も加わって、いつしか半沢とともに仕事をする人たちは次々とシンパになっていくのだから、すごい。周りの人たちを味方にする力こそが半沢の強みだと感じた。


・馴染みの大阪が舞台

 大阪西支店の所在地や大阪営業本部がある場所など、なんとなくあのあたりだろうかと感じる部分があったのが面白い。比較的身近な土地での出来事に親近感を覚えた。

・一番印象に残ったのは…

 何度か半沢が窮地に追い込まれるのだけれど、中でも査問委員会。ここの展開は実に圧巻だった。そして出張報告書などは翌日には回覧することの重要性を感じた。

 半沢の凄さばかりが印象に残ったけれど、今回の作品では、堂島政子という女性も一つ印象的な存在だった。


・自分ならその時…

 次々と狡猾な手で妨害してくる宝田。そこにめげることなく、真っ向から挑んでいく半沢。権力に屈することなく、どんどんと立ち向かっていく姿勢。自分だったら、どこかで流されてしまいそうな気がする。それだけ半沢の信念と精神力の強さを感じた。


 融資を巡る話から、徐々に話は若者の昔話へと展開していく流れは、どんどんと世界に引き込んでくれる作品だった。


 読了日:2022年2月3日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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