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小説『エプロン男子 今晩、出張シェフがうかがいます』料理で癒し!

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 3月13日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月14日


 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 どんな男子?


 今回は小説『エプロン男子 今晩、出張シェフがうかがいます』を紹介します!


[基本情報]

 著者:山本遥

 出版社:集英社

 出版年:2017年

 ページ数:206ページ


[登場人物]

相馬

 出張シェフサービス"エデン"の社長。普段は家具を作っている。

海斗

 エデンのシェフ。無愛想だが、料理の腕はピカイチ。

右京

 エデンのシェフ。人懐っこい。客に勘違いされることがある。

悠然

 エデンのシェフ。普段は僧侶をしている。割烹着を着る。


[内容]

 出張シェフサービス"エデン"のシェフたちは傷ついた客の心を料理で癒して行く。夏芽は仕事もプライベートもボロボロになっていた時に海斗の料理を食べてどん底から抜け出して行くのだった。


[感想]

 出張シェフサービスのシェフたちを描く作品。

・お客視点で

 前半はエデンを使う女性・夏芽の視点で描写される。公私共にボロボロになっていた彼女の部屋にやってきたイケメンシェフの海斗。散らかった部屋に表情一つ変えずに料理の準備をする。夏芽の状態を見て、彼女が食べられそうなものをら黙々と作って行く。その出来上がった料理を食べた時の夏芽の気持ちの変化がとてもリアルに描かれている。

 心のモヤが晴れて行く感じ。そしてエデンのサービスに虜になって行く。次にやってきたシェフ右京や、悠然の料理を食べて、また気持ちが上向いて行く。その様子が実によく伝わってくる。

 料理を食べて、気持ちが上向く。そのような料理と出会ってみたいと感じた。


・社長視点で

 後半は相馬が主で物語が進んでいく。相馬の家に他のエデンのシェフがやってきては、二、三、会話をしてから彼らが仕事に出掛けて行く。あるいは、相馬の家に迷い込んできた女性の話や、海斗が通りで見かけた家出少女を連れてくるなどのイベントが発生。

 彼らと関わる女性たちが抱えている悩みが描かれ、その悩みが相馬たちの料理によって解消されて行く。料理の持つ力みたいなものを感じる。

 日常の中の一場面といった感じで、自分事として読むことができた。


・読者視点で

 この小説を読んで、真っ先に感じたのは、実際にこういったサービスがあったら需要があるのでは?と言うこと。家政婦的な感じなのかもしれないけれど、ちょっと違った次元のサービスにも見えた。イケメン男子が訪問してきて、料理を作ってくれると言う構図がなかなか興味深かった。

 料理ができるイケメンを育てる仕組みがあったら現実に作れそうなサービスと感じた。

 小説の中からビジネスのヒントを得る。具現化しようとした時にどんなことを取り組まないといけないのかを考える。いろんな小説に触れるのはいいものだと改めて思った。


 自分の中でなかった世界観の作品だった。


 読了日:2025年3月13日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!




 
 
 

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