こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は国内ドラマ"秘密" 第1話を紹介します!
続き見たい度:優 (ランクの定義はこちら)
[内容]
直子と藻奈美は盆に長野に向かうことにしていた。見送った杉田平介。それはいつもの1日のように思われた。
一人留守番をしていた平介は風呂上がりにテレビをつける。そこで報じられていたのはバスの転落事故。そのバスは直子と藻奈美が乗っているものだった。長野の病院に駆けつけた平介。先に意識を取り戻したのは直子だった。藻奈美のことを気にかけて、顔を見ると安心して、そのまま息を引き取ってしまう。藻奈美は意識は取り戻すが表情がなく、言葉も失っていた。
平介は喪失感の中、生活に戻っていた。事故から二週間が経過した時、藻奈美が声を出す。ところが藻奈美は平介を止め、自分が直子だと言う。平介は戸惑いながらも話を聞いていくうちに直子だと信じる。こうして二人の秘密の生活が始まる。
直子が退院して家に帰ってくると、自分の遺影を見て死んでしまった事を感じたり、藻奈美の部屋で、藻奈美の気配を感じたりしていた。
そして二学期が始まる。高校に投稿する直子に不安を抱きながら、平介はバス事故被害者の会に参加。そこに現れた梶川の妻をなじる遺族の姿を見て、気持ちが揺れる。その頃、直子は放課後、理科室に呼び出してきた春樹にキスされていた。
[感想]
原作を読んで結末を知っているドラマを見る時の楽しみ方は、どんな見せ方をするか。どんな変更が加わっているか。
切ない結末に向けての序章の一話目。
・藻奈美が高校生と言う設定
原作との大きな違いは、藻奈美が高校生である点。原作は小六で始まった。季節の設定も冬から夏に変更になっている。卒業式間近から始まるのと、夏休みから始まるのとではだいぶ準備期間は違いそう。
高校生から始まったのは、小六相当の役者では、原作のような大人びた演出が難しいと言う判断だろうかと作り手の意図を想像する。小六が大人に発言をするより、高校生が大人に発言をする方が違和感はないだろうと想像する。しかし、この設定変更で気になるのはなおこの今後の生活がどう変わっていくのか。小六からスタートだった時は勉強をやり直したいと言って、必死に勉強して新学校に入る流れ。既に高校生になっていても、同じような設定なのだろうか。この辺りの展開が気になる。
・平介は佐々木蔵之介、藻奈美(直子)は志田未来、直子は石田ひかり
この役者設定が自分のイメージと合っていたか?
藻奈美は劇場版秘密の広末涼子のイメージが強い中で小説を読んでいたのだけれど、どこか違うとかんじていたぶぶんがあった。それは小六から始まる設定だったからと思われる。小六からの藻奈美(直子)を見ていると、高校くらいになった時のイメージが広末涼子と一致しない感じがあるのを覚えている。そして今回、志田未来。あまり他作品を知らない部分があるためか、比較的イメージに沿う印象。時々、直子(石田ひかり)の姿になる見せ方が違和感を減らしているのかもしれない。
一方、平介。なぜか、私の中では平田満のような父親をイメージしていたため、若干、シャキッとし過ぎている感じを受けた。もっとくたびれている感じ(こんな事を言ったら平田満には失礼ですが)をイメージしていただけに、だいぶエネルギッシュな父親な印象。それでも打ちひしがれている感じは上手に描かれていると思う。
他のキャストは、明確にこんなイメージというのがなかったので、そうか、こう言う顔ぶれになるのかと感じながら楽しめた。橋本先生にスカートのファスナーが空いていると伝えようとしていた時の平介の動きや、藻奈美が学校に投稿するときに付き添っていた平介に挨拶してくる橋本先生を見る平介の視線、その様子を眺める物言いたげな藻奈美の視線などは映像化されると臨場感がある。
このキャスティングでどんな見せ方がされるのか注目。
・これから起こる事を想像しながら
最終的に藻奈美の意識が戻ってくる、と言うのが原作。実際にはそこにはさらに秘密があるのだけれど、それを表現するための重要な要素が指輪。指輪をぬいぐるみの背中に入れた藻奈美。その様子が、意味深に見えてしまう。
さらには中身が直子の藻奈美にキスをする春樹。こんな展開だっただろうか。いきなりの展開に果たして何が起きるのか。平介がかなり嫉妬屋さんなのが、今のところはあまり出ていない。夜勤明けの疲れている感じも少ない。そう言ったニュアンスの違いから最後の秘密への見せ方を準備しているように見えるのが面白い。結末知っていてもそれ通りにならないのではと言う期待もあって気になる始まりだった。
原作との違いから新たな展開を期待しつつ、結末の衝撃に備えようと思わせる第一話でした。
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また次回!
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