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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

国内ドラマ『天国と地獄〜サイコな2人〜』単なるサスペンスでは終わらない

更新日:2023年5月31日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!

 今夜は暑いです。パジャマ、半袖にしてしまいました(笑)

 さて、今日は国内ドラマ『天国と地獄〜サイコな2人〜』を紹介します!  

[基本情報]

 脚本:森下佳子

 主題歌:手嶌葵「ただいま」(ビクターエンタテインメント)

 制作著作:TBS

[登場人物]

望月彩子:綾瀬はるか

 警視庁捜査一課の風紀委員。何事にも"べき"と唱えるが、成果が伴わない。早く成果を出そうと、連続殺人事件の捜査情報を共有せず、独自に日高陽人を追う。揉み合いになり、階段から転落した事がきっかけで日高と入れ替わってしまう。

 このドラマでは、綾瀬はるかが比較的背が高いのだと知ることになった場面があった事だろうか。そして、入れ替わる前後で雰囲気をガラッと変えられる辺りの演技力が印象的でした。

日高陽斗:高橋一生

 コ・アースの社長。猟奇的な連続殺人事件の現場に残されていた洗剤の成分がコ・アースの試作品と一致していたことから容疑者として挙がる。望月に逮捕されそうになり、階段から一緒に転落した事がきっかけで体が入れ替わる。

 綾瀬はるか同様に入れ替わる前後での雰囲気の変わり方が見事だった。そして悪人に見えた日高の素性が分かっていくにつれ、憎めない人物に変わって行った展開が印象的。

渡辺陸:柄本 佑

 望月の同居人。何でも屋を仕事にしていて、壁に描かれた数字を消すなどをしている。望月が日高と入れ替わってしまった後にも正体を聞かされ、望月に協力する。

 シシって笑う仕草が特徴的なキャラ。その癖があるおかげで、"知らなくていいコト"の尾高とは違った人物像を作り出していた。 八巻英雄:溝渕淳平

 警視庁捜査一課風紀委員。望月の後輩で、指示通りに行動。弱気で、強く言い寄られるとボロを出してしまう。それでもやる時はやる行動力を持つ。

 ここまで軟弱さを全面に出せるというのも、他の登場人物同様にすごい。八巻もこの作品の隠れ代表格って感じる。

五木樹里:中村ゆり

 コ・アースに働く。日高の部下であり、日高を信頼している。入れ替わった後の日高の異変に気付きながらも、力になる。

 最初に日高と共に現れた時は、共犯者なのかと思わせる気配を感じていたけれど、話が進んでいくにつれ、純粋に日高を信頼していて、彼の期待に応えるために仕事に全力を注いでいるのだというのが見えてくる。

河原三雄:北村一輝

 警視庁捜査一課の警官。捜査の仕方は違法スレスレであるが、犯人を野放しにすること自体が悪だと考える。しかし度が過ぎて、連続殺人事件の捜査本部から外されてしまう。それでも犯人探しを根気よく続けて行く。

 関西弁のような(ちょっと違く感じたけれど?)喋り方が独特。この作品に登場する人は、みんな特徴的で、他の作品と重ならない印象が強い。

[内容]

 警視庁の管内で、殺人事件が発生した。手柄をあげたいと考えていた望月は、初動捜査で手がかりを見つける。その手がかりから浮上してきたのは、コ・アースの社長 日高だった。捜査を進めれば進めるほど、日高の容疑が固まっていき、望月は独自に日高を呼び出し、自首を勧める。それを飲めないなら、今、この場で逮捕すると選択を迫る。自首を拒否した日高を力づくで逮捕しようとしたところ、二人は階段から転げ落ちてしまう。そして、体が入れ替わってしまうのだった。

 入れ替わった二人は、お互いが不利にならないように協力し合って行く。捜査が進むに連れ、徐々に事件の真相が明かされて行くのだが、それは悲しい過去から始まっているのだった。

[感想]

 全10話のサスペンス系ドラマ。登場する人物、皆がこの世界を作り出すのに見事に溶け込んでいるという印象が強い作品。

- まさかの入れ替わり発生

 標準的なサスペンスドラマなのかと思いきや、まさかの体が入れ替わるという奇想天外な設定。最初は、どうなってしまうのかって感じていたけれど、案外、この入れ替わりが普通に見えてくるのが面白い。望月も日高もそれぞれの背景を知らない中での入れ替わりで、いかに不自然にならないように日常生活を演じながら、事件の真相を暴こうとする二面性が見ていて飽きさせない。

 たまに入れ替わっていることを忘れて、素が出て、周りの人が呆気にとられたりするコミカルな部分もあって良い。


- 望月は日高に迫り、日高は何かを追いかける

 日高になった望月は、八巻と協力しながら確実に真相に近づいて行く。新月の夜に事件が起きると見破り3件目の事件が起きるであろう現場に張り込んで、日高を追い詰めるなど、これまで手柄をあげられなかったのが不思議なくらい、読みが鋭い印象。

 一方、望月になった日高も何かを探っている感じなのが、意味深で、一体何を探しているのかっていうところから興味が続く。

 そして忘れてはいけない河原の存在。捜査本部から一度は外されるが、刑事の勘で望月と日高の間に何かあると睨み、独自路線で着々と真実に近づいて行く。望月と異なり、日高と接点がない中で、真犯人に近づいて行く捜査力に凄さを感じる。


- 明らかになる待ち人

 日高が隠していた所持品を見つけ出し、調べ上げて行くと、一人の人物が浮かび上がってくる。歩道橋で待っていますという手紙のような切れ端。最初、それは幼い頃の女性なのだろうって、勝手に想像したのだけれど、実は全く違った。その真実が明らかになった時、事件の犯人が誰なのか、自然と見えてくる。この待ち人が分かった時の過去が実に切なく、苦しい。

 そしてこの辺りから、日高が極悪人から、実は非常に心優しい人物なのだと、見え方が変わってくる。この変化の付け方が、憎い。


- 全ての終わりを奄美大島で

 そして日高も、望月も、真犯人も、河原も誰もが奄美大島へと向かう展開。いよいよクライマックスって思わせておいて、その後にもう一捻りあったのが、この作品。

 最後の最後まで飽きが来ることなく楽しめる。

 また謎解きも地味に面白い。残された手がかりから少しずつ犯人像が構築されていく展開も地味に見応え十分。


 単なる猟奇殺人事件の犯人探し、にとどまらず、体が入れ替わるという非現実的な設定。その入れ替わりに対する不思議さは奄美大島の伝説という形で、非現実さを不思議と、受け入れやすくさせる。そう言った細かな見せ方が、最後まで続き、常に次回が気になる楽しめるドラマでした。

[各話感想]


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また明日!


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