こんにちは、Dancing Shigekoです!
たまにはドラマスペシャル。
今回は国内ドラマ『魔術はささやく』を紹介します!
[基本情報]
原作:宮部みゆき『魔術はささやく』
脚本:渡辺千穂
監督:古厩智之
撮影:清久素延
エンディング:安藤裕子『飛翔』
プロデュース:黒沢淳
渋谷未来
村上研一郎
制作:フジテレビ
制作著作:テレパック
[登場人物]
高木和子:木村佳乃
本屋の店長。元介護士の時に同僚の雪美に言葉巧みに騙され、詐欺に加担してしまう。
詐欺に加担していても優等生っぽさがあるのはなぜ?
浅野守:中村蒼
和子の弟だが、守は知らない。タクシードライバーの義父が女性をはねて殺してしまったため、殺人者の息子としていじめに遭う。
和子に惚れているのか?という気配に危険な香り。中村蒼の髪型、見た目が会社の後輩に似ていて、不思議な感じ。
菅野雪美:小池栄子
元介護士で和子の同僚。高齢者詐欺の中心人物になる。
悪者演じさせるとよく合う。
原沢鈴子:原田美枝子
和子のメンタルクリニックの先生。
雰囲気が、『新参者』の被害者に似ていて、同一人物かと思ってしまった。
吉武浩一:奥田瑛二
立川北署刑事。守の義父の事故を目撃したと証言する。
目をよらせて取った異常行動が印象的。
[内容]
和子の知人 理恵が守の義父が運転するタクシーにはねられて死亡する。さらに、敦子が電車に飛び込んで死亡。二人とは過去に介護の仕事を一緒にしていた。その時に犯した罪がずっと気になっていた。その時の罰だと思い始める。次は自分かもしれないと覚えながらも、弟の守のことを気にかけていた。
さらに追い打ちをかけるように雪美まで自殺をする。次は自分の番だと恐怖を感じて生活をするのだった。
[感想]
人を操る殺人が続く作品。
<人を操ることは可能なのか>
・サブリミナル効果を活用
和子の店舗にディプレイが展示される。そこにヒーリング映像が流される。その映像で窃盗を防止する効果を狙っているのだとか。それをずっと見ていた女子高生が急に叫び始める。
前日にも男性が暴れ出した、というところから、映像の確認が始まる。その結果、途中に目の映像が紛れ込んでいる。最初はひと組の目だったのに、次の映像では多数の目がこっちを見ている。純粋に気持ち悪い。その映像を挿入することで、罪の意識を刺激したのではないか、と結論づけている。
サブリミナル効果、どこまで影響が出るのか。
・電話でも催眠
死んでいった人たちは、皆、携帯電話で二言三言話をした直後に走り始める。催眠術というのは本当に可能なのか。わずかなキーワードで相手の行動を操作するって、本当なのだろうか。それだけ人は思い込みが強いものなのだろうか。あまりにも多くの人たちが電話で話を聞いた他だけで奇行に走るのだから恐ろしい。
本当にこんなことができてしまうのだったら、世の中、もっと恐ろしいことになるのだろうなぁと思ってしまう。
<自殺者続出>
・自ら飛び込む敦子
江口のりこ演じる敦子。彼女が地下鉄のホームで電話を受ける映像が流れる。そして、次の瞬間、ホームに入ってくる電車に飛び込んではねられてしまう。この映像が結構、衝撃。飛び込んで電車に当たるまでのわずかな瞬間だけれど、微妙に不自然な動きをしたように見える。そこには何か悪霊のようなものがいたような、引っ張られていくような感じが不気味だった。電車にはねられた、ということよりもそこに引き込まれていく感じの動きが印象的だった。
<東京郊外?>
・なぜ真っ暗な部屋?
和子が守の父が人をはねてしまったのを目撃した。その直後、和子に電話がかかってきて、不気味な思いをする。帰った時にメールを確認しようとちゃぶ台に置かれているパソコンを操作し始める。その時の場面、なぜ真っ暗な部屋でパソコンを使うのか。部屋の電気もつけずに、パソコンに向き合う。自分だったら目が悪くなると思って、まずは電気をつけると思う。海外のドラマや、デスノートでもそうだったけれど、案外、部屋の電気をつけない、部分的な明るさだけで行動する場面が多いように思う。
一体、なぜなのだろうか。実際、それが標準なのだろうか。目が疲れそうと思ってしまうのは、自分の慣れ親しんだ環境ではないからだろうか。不思議。
・ブックファーストが舞台
かなり大型の書店ブックファーストが和子が店長を務める本屋。そこには宮部みゆきの特設コーナーもあり、原作者の宣伝がされている辺りは、テレビドラマの効果を存分に活用していると感じる場面。
店内は広そうで、ウキウキしてしまいそう。今ではいろんなところに大型書店があるけれど、こういったやや郊外にこれだけの規模の本屋があったら、さぞ楽しいのだろうと思った。それに実際に存在する本屋がそのまま登場するってすごいと思った。
最近はブックファースト見かけなくなってしまったけれど。ある意味、貴重な映像。
誰もが抱えている闇を思い出させる作品だった。
鑑賞日:2022年10月6日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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