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執筆者の写真Dancing Shigeko

国内ドラマ『花咲舞が黙ってない2』第10話 ネット中傷を侮ってはいけない

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 黙りません!がここのところ印象的。


 今回は国内ドラマ『花咲舞が黙ってない2』第10話を紹介します!


 前回の感想 → こちら


[内容]

 ネットで豊洲支店をぶっ潰すと言う書き込みが見つかる。臨店班は何事も起きないかを調査に出向く。必要ないと断る副支店長とは対照的に支店長の三枝は調査してもらうことに快諾する。

案内係として店舗に立っていた二人だったが窓口営業時間内には何も起きなかった。無事終わるように見えたがごみ収集所で火事が発生する。ATMの振込に来ていた青年がごみに何かを仕込んだ映像が残っていて!臨店班は失敗もの扱いされる。

 ところが翌日、三枝支店長を許さないと言う書き込みが見つかり、再び豊洲支店での対応が必要となる。真藤常務は臨店班を外そうとしたが堂島専務は臨店班を推す。再び現場での調査に乗り出した二人。過去の倒産会社から疑わしい会社が見つかるのだった…


[感想]

 ネット書き込みの脅迫に隠れた真相を調べていく臨店班を描いた一話。

・ネット書き込みを信じるべきか否か

 このご時世、企業を中傷するネット書き込みは多々あるもの。脅迫系の書き込みもしかり。そう言った書き込みを見つけた時、どう対処するか。本編では、一応調べてみようと言うことになる。こう言う時は安全めに振るのが無難なのだろう。

 しかし調べるのにも何を手がかりに調べたらいいのか。できることは見張ることくらいだろうか。そんな対応の仕方に興味を持ちながら、前半を見守っていると火事騒ぎ。

 その火事を臨店班のせいにする辺り、この支店長の品位が疑われると思う。


・仏の顔は一度のみ

 それもそのはず。最初こそ、臨店班の協力を仰いだらいいと副支店長を説得するものの、期待通りの結果を出せないと手のひらを返す。火事が起きたのは全て臨店班のせいとなる。その後の豹変っぷりがすごい。一度のミス(とも思えないけれど)で、ここまで敵意剥き出しになるとは。どちらかと言うと書き込みの警護をすると提案に来ているのだから支店も協力して然るべきのところ、怠ったのだから支店長の怠慢の方が問題に感じる。それなのに敵対モードになるなんて。せめて三度まではチャンスを与える技量が欲しいものと感じる展開。


・容疑者の絞り込みはできたものの

 堂島専務の口添えで二度めの書き込みの調査も臨店班ですることになる。まずは倒産した会社の調査から始めていこうとなって、調べていくうちに関係のありそうな会社があがってくる。この辺りの調べ方はさすが。

 書類からある程度絞り込んだら次は当時の関係者に話を聞きにいく。やがて容疑者を絞り込むことに成功。

 本来ならそこまでで調査は終わっていいところ、花咲舞はなぜ三枝支店長を狙うのかと言うことを調べたいと辛島部長に相談。容疑者が分かればいいではなく、なぜを知ろうとする姿勢が、技術者肌だと思う。花咲舞は技術者になってもいい成果を残すのではなかろうか。


・人の心を動かすのは誠意ある行動

 時田硝子の社長の息子が今回の事件に関わっていることが分かり、行方が捜査される。捜査は警察がしていて臨店班は時田硝子の倒産の背景を聞きに仙台までやってくる。当時専務だった久我に話を聞く。

 ところが最初は銀行から来たと聞いただけで門前払い。そこで、花咲舞はキャベツの収穫の手伝いをする。個人的にこんな素人が勝手に畑に入ってきて、キャベツを取り始めたら、そこでも怒りを買いそうな気がしたけど、久我はその点は穏やかだった。畑一面にキャベツができているのを日が暮れるまで作業を続けて、全てを取り終える。

 その姿勢こそが久我の心を動かしたのだと伝わる。どんなに心を閉ざされても、直接の犯人ではない花咲や相馬がこうして当時のことを訳あって知りたいと言っているのなら話でもいいかと思うようになっていく。人の心を動かすことができた瞬間というのは見ていて嬉しいもの。

 相手に対する誠意を見せる。その事で、過去のことを聞くのにも、何か理由がある。決して自分達に不利益な理由ではなさそうと考えられるようになるのだろうと感じられる場面だった。


・銀行員とはどうあるべきか

 時田硝子が倒産に至る背景が語られる。三枝支店長の強引な売り込みに海外進出のために多額の融資を受ける。この辺りはどうなのか?社長の人がいいと言うことか?しつこく進め続けられて、融資を受けて計画にもなかった海外進出をする。ところがその事業が情勢の変化で失敗。

 失敗した時に三枝支店長が何も支援していなさそうな姿勢、まずは疑問を感じる。自分が進めておいて、失敗したのなら、少しは良心の呵責に苛まれても良さそうなもの。しかしそう言った気配はない。銀行員の中にはお金を貸すことが仕事で、企業の成長や存続に協力するという意識がない人もいるものなのだろうと感じる。自分がこう言った機会に出会うことはないかもしれないけど、気をつけたいって思う。

 そして経営の危機の時も、言葉巧みに融資予約をして、相手に一度完済させて、それからは知らぬ存ぜぬで動産しても気にしない。それは恨まれても、恨み足りないくらいの存在に見られて当たり前と感じる。

 こう言った銀行員がいるものだと知っておくことが大切だろうね。

 答えを得るためならどこにでも行く臨店班の行動力が描かれた一話だった。


 皆様の感想もぜひお聞かせください!

 それでは、また次回!



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