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国内ドラマ『法廷のドラゴン』第2話 18年間の結果が消える瞬間…

執筆者の写真: Dancing ShigekoDancing Shigeko

 こんにちは、Dancing Shigekoです!

 

 次の陣形は?


 今回は国内ドラマ『法廷のドラゴン』第2話を紹介します!


[内容]

#2 損害賠償1億円VSゴキゲン中飛車

 掃除業の瀬山が、英央大学の倉敷教授の研究室にある粘菌の保温槽のプラグを抜いたために1億円の賠償金を請求されていた。彼女は歩田法律事務所に弁護の依頼をする。賠償額を減らせる可能性がどれだけあるのか、歩田、天童が調査を進めていくのだった。


[感想]

 訴訟されている側の弁護をする一話。

・攻め合いの戦略

 今回は訴えられている側の弁護。天童はその状況を攻め合いの戦型、ゴキゲン中飛車を選択。中飛車での攻め合い。訴訟を取り下げさせるだけではなく、何だったらこっちから賠償金の請求に持ち込もうと作戦が変わり、持将棋に構図が変わっていく。

 なかなか激しい裁判?


・プラグを抜いた理由

 瀬山が保温装置のプラグを抜いた理由が注目を集める。故意だったのか、過失だったのか。最初は過失で行こうとしていたが、瀬山と倉敷が不倫の関係にあった事、瀬山が倉敷と同じ研究室にいたことが明らかになると恨みから故意に抜いたのではないかと疑われ始める。

 ところが実際にはまったく予想外の理由。結局、瀬山は倉敷のことをずっと愛し続けていたと言うことなのだと感じた。

 不倫は世間的には良しとはされない。とは言え、愛すること自体はあっても仕方のないこと。


・18年間の価値

 粘菌を20年間保存してその結果を見ないといけない研究。もうすぐ結果が得られると言う時に研究の成果が台無しになる。20年も保管しないといけない時点で研究の内容としては、功績としてどうなのだろうか?

 一方、瀬山は倉敷が離婚すると言う言葉を信じて18年間関係を続けてきていた。ところが、結局、離婚することはなく瀬山は18年間、未婚のまま。

 彼女にとっての18年間はどうなのか?倉敷と関係が続いていたと言う意味では決して無意味ではなかったのだろうと想像。ただ結婚するつもりでいて、それが叶わなかったのだとしたら、その18年間は大きい。

 誰かの時間を奪うと言うのはお金では計算できないほど、大きな罪だと個人的には思う。今回のエピソードでは、交際にかかった費用だけを請求していたけれど、取り返すことのできない時間に対する賠償も含めていいのではないかと考えてしまう。

 もっとその重さが伝わる描写にしても良かったのではないかと感じた。


 賠償を求める訴訟の結果というのは、どこかすっきりしない一話だった。


 前回感想→こちら


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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