Dancing Shigeko
国内ドラマ『永遠の0』第2話 特攻に直面した搭乗員たちの心理が描かれる
こんにちは、Dancing Shigekoです!
続きを鑑賞中。
今回は、国内ドラマ『永遠の0』第2話を紹介します。
第1話感想→こちら
[内容]
佐伯慶子と健太郎は特攻が始まった頃の宮部の頑な命に固執する姿勢を知る谷川、教官時代を知る武田、特攻の日を知る景浦と話を聞きにいっていた。特攻した理由がますます分からなくなっていくのだった。
[感想]
特攻が始まった頃の宮部久蔵を追う1話。
・特攻による死よりも恐怖の帝国日本軍
「特攻に志願するものは前に出よ」と言われても決して前に動こうとしない宮部。頑なにその場に立ち尽くす。彼の前に上官が歩み寄って行って、再び同じことを繰り返す。それでも全く動こうとしない。この周りに流されない精神力。ある意味、諸外国と戦争で戦うことよりも大変な戦いだったように見える。
上官の命令に逆らうことは死刑と同じこと。そうと分かっていても拒否したのだから、強靭以外の何者でもないと感じる場面。
その頃は、特攻で命を落とすよりも、一機でも多く撃墜できる可能性には望みがなかったのだろうか。戦争という異常事態での判断。悲しい過去だと思う。
・正論をかざす高山
新聞記者の高山は武田との面会で、佐伯姉弟が話を聞き始める前に自己紹介の後に特攻という自爆テロを過去を持ちながら、今の成功を収めた経歴についてインタビューをしたいと申し出る。その時のやりとりは、どっちが正しいのかと言うことよりも、日本の抱える問題を目の当たりにしたように感じた。もちろん、そのどちらかの意見だけが正だとは思わない。
現在になって、過去のことを否定的に言うのは個人的には一方的だとは感じた。ましてや、それがマスコミから報道されるのなら、気をつけないといけないことだと感じる。特攻や、当時の崇拝主義は洗脳以外の何者でもないと言う高山。その洗脳に加担したのがマスコミだという武田。このやりとりは何とも言えない感情を起こした。
・訓練する場にも現れた敵機
宮部が筑波で教官をしていた頃の話が出る。訓練中に敵機と遭遇したエピソードが語られる。日本国内で訓練をしているときでも敵が現れる。国土が安全ではなくなっている状況が非常に恐ろしい。
戦争というものがもたらしたのさものが一体何だったのか?こうして、日本国土でも安心して過ごせる場所が無くなっていく状況を想像すると、日々が恐怖の連続だったのだと思う。個人の意思に関係なく、国として戦うことを決めた過去。その流れを避ける術はなかったのか。その経験を次に活かせているのか。
筑波と言う国内の土地にも敵が現れる様子を見ていて、そう言う思いに襲われる。そしてその思いは日本に限らずどこでも同じだったのだろうと思う場面だった。
・一番印象に残った場面は…
景浦との面会が終わり、帰ろうとして立ち上がった佐伯慶子と健太。そこまでひたすら殺してやりたいほど恨んでいた、と言い続けていた景浦が、立ち上がった直後、健太に抱きつく。その様子は積年の想いがそこに爆発したように思わせる。彼の胸中にどんな感情が漂っていたのか。報われないと感じていたのか、今の自分があるのは、宮部のおかげと感じていたのか。
暴力団員として生活をしてきた景浦にとっても、宮部の存在は大きかったのを感じさせる。こうして誰かの心に大きく残るというのがすごい。
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!