Dancing Shigeko
国内ドラマ『コンフィデンスマンJP』第7話 偽者でも大切にできるもの
こんにちは、Dancing Shigekoです!
ここまで徹底的にできるのはすごい。
今回は国内ドラマ『コンフィデンスマンJP』第7話を紹介します!
前回感想 → こちら
[内容]
#7 家族編
ダー子は矢島理花に扮して与論要造の家に訪れた。そして10億あると言う財産を相続しようと企む。二人の兄妹の目を騙しながら、偽りの家族生活を続けて行く。理花を捨てたと言う男を呼んでこいと言われ、ボクちゃんの助けも借りて、要造に気に入られるために行動を続けるのだった…
[感想]
低予算でダー子が騙しをする一話
・十八年ぶりに訪れる
ダー子が理花に分して与論要造の家を訪れる。これはなかなかにリスクの高いことをする。10歳の時に家を飛び出していったから、18年も経っていたら面影が残っていないだろう、ということみたいだけれど、自分の子供の顔が分からないものなのか。なかなかに恐ろしい挑戦をするものだと思ってしまう。
・実は兄妹も偽物
兄 祐弥と姉 弥栄もいる中で、騙さないといけない相手が4人もいるのに、騙し切れるものなのか。そう思っていると、案の定、過去の共通の話題を代名詞で話される。「あれ」の準備を理花にお願いしよう、というのが話の流れ。祐弥も弥栄も「あれ」ね、と話に乗ってくる。この辺りの僅かな反応の差で偽物とバレてしまわないかと。
ところが、実は祐弥と弥栄も偽物という展開。みんな財産欲しさに与論要造の最後を待つ展開。
財産欲しさに、いつ亡くなるか分からない人の家に住み込む。しかも偽物として。なかなか気の遠くなることを考える。祐弥と弥栄は半年くらい前にやってきたと言っていただけに、結構、みんな生活を犠牲にしている。
それともそういう偽の生活を楽しんでいる?
・知らないことを知っている風にやり過ごす
「あれ」についても、さも知っている風に過ごしてみたり、生卵はアレルギーだったろ、と言われて慌ててボクちゃんに譲ったりと、のらりくらりと交わしていく。四六時中顔を合わせていたら、間違いなくボロが出そうなもの。それを普通にやり過ごしている。相当、与論要造の意識が混濁しているのか。
・財産がないと知り…
必死に財産狙っているのに、本物の祐弥と弥栄が現れる。そして偽者とダー子らが会いにいく。話を聞くと、毎年帰ってこいという手紙が送られてきて、その度に財産の金額が膨れ上がっていっているのだという。金庫に隠してあるのは、女性の写真だと。
実際に金庫を開けると、そこには写真ばかり。それで偽者たちは家から出ていく。ダー子も、いる理由がなくなったと言って出ていく。ところがボクちゃんだけは残る。今、誰もいなくなったら要造は一人寂しく亡くなることになるんだぞと言って、最期まで一緒に過ごすという。
この辺り、ぼくちゃんは心優しい。お金のためなら非情になるダー子と、人の心を大切にするボクちゃんのバランスが絶妙。
・家族の写真と共に埋葬
やがて要造は亡くなったのだけれど、亡くなる前に家族の写真を棺に入れて欲しいと、家政婦の須間に頼んでいる。須間は18年前の家族写真を取り出してくるが、違うという。要造はダー子が結婚式を挙げた時の写真だという。
この場面、要造は偽者を本者と思って、生活を共にし、その生活を愛おしいと感じていたのだと分かる。そんな思いを与えることができた、という意味では、ダー子のしたことは良かったのかもしれない。
一方で、それが嘘だとバレていたならば、どう感じていたのか。そもそも要造は偽の家族と分かっていたけれど、一緒に生活を送っていたのかもしれない。そんな心のうちを想像させる意味深な場面だった。
家族というのは、心休まる場所であって欲しいもの、と感じる一話だった。
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!