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執筆者の写真Dancing Shigeko

国内ドラマ『さまよう刃』第6話(最終話) 正義とは?

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 長野から新宿へ!

 今回は国内ドラマ『さまよう刃』第6話(最終話)を紹介します!

[内容]

#6(最終話)

 菅野から中居に電話が入る。お金を用意してほしいと頼まれ、中井は会う場所を新宿に指定する。警察は総力を上げて菅野の身柄確保の準備を始める。新宿の中央公園には警察が四方に待機。しかし菅野は、国際ホールにいると言って、中井誠を移動させる。

 国際ホールに到着して、中井が菅野と再会した時、包丁を持った鮎村が現れる。菅野は鮎村を交わし、逆に包丁を奪って刺し返す。さらに中井を人質にとって逃走しようとする。そこに長峰が現れるのだった。


[感想]

 長峰の菅野への復讐計画に終止符が打たれる一話。

・新宿に集まって

 菅野が新宿へ。そして警察も、長峰も、和佳子も皆、新宿に集まっていく。長峰は中央公園だと信じて、予定の時間をすぎてしまっていたため、走って中央公園に現れる。なかなか菅野を見つけられずにいる。

 その様子を久塚が見ている。長峰が現れたことを他の捜査官に伝えない。なぜ?もしそこで伝えていたら、長峰は普通に捕まって終わっていただろうに。

 長峰がどうやって国際ホールの方に行くことに気づくのかと思ったら、鮎村が包丁持って現れて騒ぎが起きたおかげ。その後は、緊張感のある状況で警察と菅野、そこに割って入った長峰の構図。長峰には周りが見えていなかったのだろうというのが伝わってくる。あれだけたくさんの人がいる中、猟銃構えて迫っていく。もう少し躊躇せずに発砲していたら、思いは成し遂げられたのではないか、とも思った。最後の最後で少しためがあり過ぎたのかな。

 誰を応援しているのか。少なくとも菅野を守ってあげてほしいとは思わなかったなぁ。

・どんな罪に問われるのか

 和佳子が取り調べを受けている。最後に内容の確認をして、サインをするように指示されている。和佳子は一つだけ質問をする。

「どんな罪に問われるのですか」と。

 川崎は、和佳子自身がどんな罪に問われるのか、と思い、犯人蔵匿罪と答えているが、和佳子は私ではなく、長峰さんを撃った警察の方ですと、質問を重ねる。

「人を殺して許される人と、許されない人というのは何で決まるのですか」と付け足す。

 この質問こそがこの作品で訴えたかったことなのではないか。

・すべてが終わる

 同じように最後まで残っていた謎に真野は迫っていく。

 誰が長峰に密告していたのか。その可能性を感じて、辞表を出して釣り堀でのんびりしている久塚に会いに行っている。すると久塚は答える。

「警察は何を守っているのか。市民か。違う。警察が守っているのは法律だ」と持論を展開。そこに「法律が間違っていることもある」と付け足す。

 和佳子の言葉と、この久塚の言葉に全てが集約されているのだと思う。人を殺しても罪が軽くする少年。罪が軽く済んでしまう少年のために、遺族の感情はボロボロにされる、という事実をどう考えるか。

 誰であろうと罪は平等に裁かれるべきなのだろう、という思いが残った。

 社会問題に一石を投じたような結末だと感じる一話だった。

 前回感想→こちら

 皆様の感想もぜひお聞かせください!

 それでは、また次回!



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